こんにちは。千葉です。

モータスポーツの話は。ふぅ。もう溜息しか出てきませんが、そんなことを書いても仕方がないし、後でまた。



また聴いた音楽の話、珍しくも最近の新譜です(笑)。

Brahms: Violin Concerto/Double
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ワディム・レーピンの新譜はシャイー指揮するライプツィヒ・ゲヴァントハウス管との共演で、ブラームスのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77(1878)。カップリングは同じくブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 op.102(1887)、チェリストはトルルス・モルク、です。


千葉は、「好きなヴァイオリニストを現役で挙げろ」と言われたら、迷わず「パトリツィア・コパチンスカヤ と、クリスティアン・テツラフ 」と答えるだろう壊れ者なのですが(笑)。現在最高のヴァイオリニストを挙げろ、と言われたらきっと彼、ワディム・レーピンの名を挙げると思います。あぁ揺れる乙女心よ(・・・どこからつっこもうか?)。


彼の実演に接するたびに思うことなのですが。演奏のスタイルって瑣事なのか、と思ってしまうほどに説得的な音楽が聴ける、珍しくこういう言い回しが似合う人だなって思うのです。現代最高のヴァイオリニスト、という類の、普通なら言葉の過剰が結果として空虚な印象に変わりかねない言葉に、内実を与えられるような。


世代の違い故にダヴィッド・オイストラフもヤッシャ・ハイフェッツも聴けなかったけれど、レーピンがいるじゃない、今なら。そう思わせてくれる成熟が、この演奏からも聴き取れるように思いました。名人、達人、というよりは、文脈に合わないけどあえて、その貫禄に「横綱」のごとき存在感があると評したくなる(体型とかの話ではなくてよ)、ワディム・レーピンを聴くなら今、ですよ。間違いなく全盛期、と後に言われるだろう充実をしていますので。


と、珍しいほどに絶賛して、しかし演奏の詳細には触れずにおきます。ぜひ聴いてみてください、とオススメして〆ます。ではまた。