こんにちは。千葉です。

いくら書きにくいとはいっても、もう少し書きようがあるだろう自分。と、朝の文章に反省。そのうち矢吹駆シリーズの話は書きます、もうすこしちゃんと。


それはそれとして、ようやく参考になる本が読めた、ハイドン関係です。


ハイドン交響曲/中野 博詞
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ケルンのハイドン研究所理事、パリ交響曲の校訂に従事された中野博詞先生の著作、ようやく読めました。

前著の「ハイドン復活」は、いささかなじみのない曲に関する話が多すぎたのと、あまりに本格的な研究者の著作であるがゆえに正直ちゃんと読めなかった(歯が立たなかった、ですね・・・)のですが。さすがにここしばらくの聴きこみのおかげでこっちは何とか少しは受け取れた部分もあるように思います。


本書では、ハイドンの交響曲の作風を時期で区分してくれたり、ハイドン晩年の作品の影にいる(いや、モーツァルトともベートーヴェンとも深く関わった人物だ)、ヴァン・スヴィーテン伯爵の仕事を教えてくれたりしております。これは本当に勉強になりましたね、まもなくはじまるハイドン・プロジェクトを前にしてようやく知識が整理できました。

また、校訂の実際や作品の成り立ちのようなつっこんだ話も多く、音楽学というものが少しだけ見えたような気も、しております。


えっと、千葉にとって「ハイドンの偉い人」といったらロビンス・ランドン博士なのですけれど、中野先生によればいささか雑な仕事も目立つらしく。先駆的な業績だから、とかスピードが必要だった、とか研究者としての個性がそういう風に出てしまってる、とかいろいろとあるのでしょうか(以上全部想像です)。あ、この指摘、基本的には「ランドンの言うとおり」ってなっちゃだめですよ~、功罪ってものがあるからね~という風に取りました、千葉は。研究は難しいですね、と学問からはドロップ・アウトした千葉は遠くから思うのみ、であります。


あ、でも、(ritardando)一応小さい声でさらっと言っておこう。(adagio pp)このタイトルはどうでしょうか・・・

(subito a tempo,presto)ということで以上、本日はこれにて。おやすみなさい!