こんにちは。千葉です。
え~、モータスポーツ祭り継続中です。もう、ね、いろいろと・・・
カナダGPの開催地、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットはセント・ローレンス川の公園を使用した半ばストリート・コース的性格のあるコース。前戦モナコもそうですが、スリリングな走りが見られる反面リスクが大きすぎて意外に単調なレースになることが多いんですよ、超高速祭りで終わっちゃう、みたいな。じゃ、今年のレースは、というと。
ぜひ後悔のないタイミングで(笑)ご覧ください、この先はネタバレ祭りです。
ちょっと迷ったのですが、やはりここから行きます、2001年に鈴鹿で見かけたときからのファンですからね(自慢じゃないです)。
あぁ、落ち着いて書くことが非常に困難な波乱のレースでしたけれど、こんなことってあるのだな、と。しみじみ。予選は惜しくもQ2止まり、11位でしたが魅せました、佐藤琢磨!冷静なスタートで序盤は10位以内をキープし、中盤の波乱の中でも落ち着いて順位をキープ。今日もポイント狙えるか?と期待しているわれわれを裏切らないのです、佐藤琢磨は。
セーフティ・カー導入のまさにそのタイミング、50周目のピット・ストップでタイヤのみ交換(これは琢磨の判断で、ソフト側のタイヤを使ってしまいたい!ということだったそうです>詳しくはここで )、そしてもう一度セーフティ・カー・ランの際にピット・ストップ(今度は燃料も入れて、この週末マシンにあっていたハード側のタイヤにチェンジ)し、その後は感動的な追撃をして見せました。
ラルフ・シューマッハーとのバトルで7位に上がり、一瞬そこで満足しようと思ったところに見えてきたのがアロンソのテール。どうしたらいいのよ?と迷っているうちに(いや、何もできないから自分)見る見る近づくアロンソ。2点でもいいけど、でも攻めてほしいような守りたいような。そんな考えは、琢磨にはないんですよね。目の前のマシンが遅い(アロンソはソフト側のタイヤに苦しんでいた)、チャンスを作ろう(基本的に抜ける場所は一コーナの進入、もしくは最終シケインの進入)、ということでヘアピンの立ち上がりで可能な限りついていこう(ストレートはむこうが速い)、などなど瞬時に判断をした琢磨は66周目、ヘアピンを上手く立ち上がって、見事にポイント・リーダ(その時点で)のアロンソを、マクラーレンをパスしてくれました。そう、彼は最高のレーサーなんです・・・これでもう、2005年の悪夢は完全に振り切りましたね、最高の走りを見せていただきました。
琢磨って、話しているときのクレヴァーさをキープしてあのバトルをしてくれるようになったみたいで本当に一回りもふた回りも大きくなったな、と感じます。これからも応援していきます、キャリアの最後まで。
え~、以上で『ファンレターの部』は終了いたします。
さて、初のポール・トゥ・ウィンを決めて見せたハミルトン。ピット・ストップのタイミングも完璧ならレース・ペースも高値安定、四度にわたるセーフティ・カーでマージンを吐き出しても吐き出しても独走で初優勝してしまう、というのは明らかに凄すぎます。あまりテレビには映りませんでしたが(一人旅ですからね、本当に)後世畏るべし、と感じた次第。おめでとうございます。
チームメイトのアロンソは、珍しくバタバタしたレースでしたね、スピンも数度、タイヤ・マネージメントにも問題あり、などなど。確実にポイントを拾った、ということもできようけれど琢磨に抜かれての7位は不本意でしょうね。
表彰台にその姿を見たのは久しぶりの、ニック・ハイドフェルトは丁寧な仕事に感心します。もうちょっとマシンの性能差が詰まったところでのバトルも見てみたいデス。とはいえ、二位はおめでとう、ですね。
そして。血も凍る、とはああいうクラッシュにぴったり過ぎる表現です。チームメイトのクビツァ、あれだけのクラッシュで骨折もなし(一時骨折情報がありましたが、結局は捻挫と脳震盪ですんでいたとのこと。良かった・・・)。超高速でヘアピンへのアプローチをする際(ちょうどブレーキングする直前?)、前を走るトゥルーリをかわそうとしてクビツァのフロントがトゥルーリのリアにヒット、右側のウォールに当たって、ふわっと浮いたところでさらに既にリタイアしていたスピードのマシンに乗って跳ね上がってしまい、クビツァのマシンは数回転してようやく停止、止まったときにはタイヤは左のリアだけ、モノコックだけがあるような状態でした。本当に幸いなことに、クビツァに大きな怪我はありませんでした。一安心です。
そして三位には。首筋が寒いドライヴァーに挙げられていた、アレックス・ヴルツ。よかったねぇ、と素朴に思わされてしまいます。クラッシュの際の影響でリア・ウィングの右エンド・プレートが破損してましたけど、マシン・バランスは良かったのでしょうかねぇ・・・ともあれ、混戦の中お見事でした。チームも大喜びの映像があって、ちょっと微笑ましい感じでした(何そのウィリアムズに対する上から目線、という違和感も一瞬感じつつ)。
ニコは出入りが激しいレースでしたね・・・序盤は良かったのに、セーフティ・カーのルールの犠牲になったような印象です。でも速い!去年はシーズンの頭に一瞬輝いただけ?見たいに感じましたが今年は確実に成長しているようで。またいい走りを見せてくれるでしょう。
四位、エンジン交換のペナルティで最後尾スタートだったコヴァライネン。彼の首筋もだいぶ(略)だったので、ちょっとは落ち着けますかしら。
一方。フィジケラはさ、ヴェテランなんだからさ、赤信号くらいちゃんと判断しようよ・・・少し頭(以下自粛)。
いや、頭を冷やして出直すのはこのチームか?最速のはず、そして北米のレースに強いはずのフェラーリに良いところなしとはこれ如何に。ライコネンは何とか5位に入ったものの、自身のミスで琢磨にかわされる場面もあったし(これも嬉しかった!あ、違う話でした)、何より速さが足りない。う~ん。
そしてマッサ、フィジケラに同じく。黒旗って久しぶりに見たけど、う~ん。
アメリカGPでの巻き返しは難しい、とはいえフェラーリはここで反撃できないとシーズンを失う可能性が高まります。要注目ですね、アメリカGPの彼ら。
で、琢磨が6位は嬉しいな。アンソニーですが、緊急ピット・ストップの理由は小動物がコースに出てきてしまったため(ご冥福を)、それは致し方ない・・・そのうちに彼の日もあるよ、と思っています。です。
8位には厳しいペースながらしぶとく走りきったラルフ・シューマッハー。彼も首(略)。でも、ちょっと厳しく見られるのは仕方がないんですよね、キャリアとギャランティを考えると。
トゥルーリは、どうしてあんなところで・・・
出入りが激しかったのはマーク・ウェバーもですね。終盤まで表彰台が見える位置にはいたものの、ピット戦略とは連動してませんでしたね、残念。
クルサードのリタイアは詳細不明につきコメントなしです。
バリチェロ、というよりチームかな、ストラテジーをもうちょっとしっかりしましょうよ。マシンが上向いて、でも結果がでなくて、ってあれ。これは2005年に見たような。お願いです、強いホンダが帰ってくる日を待っています。
ジェンソンは・・・
トロ・ロッソとスパイカーについてはコメントなしです。
いや、良いものを見ました。
そうそう。CSで今宮純さんが「スポンサー、ついてほしいですね」(大意)と言ってました。本当にね・・・では。
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現在のスポンサー様に感謝を。
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