こんにちは。千葉です。
昨今関東地方は春らしくというべきか、日中晴れていても突然の豪雨に見舞われたりでもうお花見はおしまい、デス。サントリーホールもリニューアルのため休館したので、というわけでもないのですが、千葉は最近久しぶりに録音や書籍の方に興味が向かっています。特にも本ですね、今一番興味が向いているのは。
先日、この本を読了しました。
「読書会」
山田正紀、恩田陸 著 ゲスト参加 笠井潔/萩尾望都
平たく言ってしまえばブック・ガイドということになるのでしょう。SFにミステリに活躍している二人の作家が古今の名作を読み直す形式で十数冊の本が紹介されます。千葉が既読だったのは「果てしなき流れの果てに」(小松左京)、「家畜人ヤプー」(沼正三)、「神狩り」(山田正紀)、「バルバラ異界」(萩尾望都←連載をFlowers(小学館)で読んだ)だけでしたが・・・千葉は参加したことがないのですが、きっと文学系のサークルの例会ってこんな感じなのでしょうか?
全体に作家ならではの視線が面白く、紹介された未読作品を読まなくちゃ、ですし、既読の作品では「なるほどね」(特にヤプー!大受けです)「そうなのか」(特にバルバラ。単行本も買わなくでは、かも)などなど、非常に刺激されてしまった千葉です。
ちょうど最近は日本ミステリの代表的な作家、鮎川哲也&都筑道夫両氏の作品を読み始めたところなのでSFも読もうかな、と思いました次第。特にイーデス・ハンソンこと半村良(あまり嘘ではない)。「産霊山秘録」は既に読んでいるのですが。あとはアシモフ!ネタバレを避けるために遠慮して書かれているのが余計に興味をそそります。「鋼鉄都市」「はだかの太陽」とも読まなくちゃ。
さて、本日のBGMは先日聴いたパーヴォ・ベルグルンドのブラームス交響曲全集の残り。感想は。そうですね、十年前なら新しかったかな、というのが正直なところ。室内楽的なアプローチはまっとうだと思います(というか作品がそういう風に作られている)。ですが、現在ではアーノンクールやノリントンなど、もっと踏み込んだアプローチの演奏があるので・・・という感じ。
ですが、細部に光るものは多く。執拗なシンコペーションを強調することで意外なほど音楽が前進して行ったり。実演で聴けるなら嬉しいかも、ですね。出来ればあまり高くない料金で(笑)。演奏は上手だし、指揮者もオケも誠実に仕事をしていて好感は持てる、でも千葉が繰り返し聴く感じじゃない、というのが感想のまとめです。う~ん、同じコンビのシベリウスほどは成功していない、と思いました。
そういえば、ベルグルンドは左手に指揮棒を持つ珍しい指揮者の一人でだそうです。一度実演で聴いておきたい人なのですが、来日の話は聞かないですね・・・ま、仕方がないですか。
今日のところはこのあたりで。では。
- 読書会/山田 正紀
- ¥1,575
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- ブラームス:交響曲第2番/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ ノリントン(ロジャー)
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文中で触れたノリントンの全集から、第二番を。ジャケットの笑顔で選びました(おいおいおい)。来日公演の後、サントリーホール向かいのオーバカナルで飲んでいたら、ご機嫌なマエストロが手を振りながら去っていった日が思いだされますデス。