こんにちは。千葉です。
最近「クラシカ・ジャパン」ばっかり見ているような気がしないでもない。デス。
とはいっても、本当に部分的な視聴だったりしてしまうのが悲しいのですが、先週あたりから意外と見ることが出来て、やっと元が取れる感じなのです(貧乏性)。
先日の『連隊の娘』に続いて、今日紹介するのはこの番組。
あまりに元気なので死ぬまで生きるのではないか、といわれていた(普通です)名指揮者サー・ゲオルグ・ショルティ が亡くなって、早いもので今年で10年になります。生前はかなり引き締まった音楽を創りだすその腕をして「全てを破壊するひじ」とかウィーン・フィルから言われたとか、とかく強力なドライヴと幅広いダイナミック・レンジが特徴として語られますけれど、ハンガリーで音楽教育を受けたショルティの、師匠筋を演奏するときの誠実さ(といいたくなる)はなかなか胸を打つものがあります(そうそう、強力なフォルテッシモが・・・って違うでしょ!)。
作中では、コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」より、ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調第1楽章より、ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」~「ハンガリー行進曲」より、リハーサルを行います。ショルティのリハーサルって、メトロノームを取り出したりギリギリとオーケストラを絞り上げたりする印象が強いのですが(笑)、ここでは「オーストリア=ハンガリー」の微妙な関係をジョークで口にしてみたり、ヴェイネルやコダーイの思い出を語ってみたり、なかなか友好的で好々爺風(←この言い回し、彼には似合わんな)。
なかなか良い番組だったのでもう一度見ようかな・・・なんて思っていたらあっさり昨日が今月の最終放映でした。再放送してくださいますように(クラシカ・ジャパン様にお祈り)。ではまた。
追記:なお。ショルティはシカゴの録音でなくちゃ嫌!というあなたのために(嘘)、晩年の素敵な録音をご紹介します。
リストからバルトーク、コダーイまでを目配りよく収録してます。千葉は、ショルティの録音ではこれが一番好きです。
