東急線沿線で配られている
フリーペーパー「SALUS」。
その中で連載されていたエッセイ
「大人の迷子たち」
何気なく読んだそのエッセイは、
何だか懐かしいような
体の芯にじんと来る余韻を持った文体。
こんな文章を書けるようになりたいなと思った。
どんな人が書いているんだろうと思ったら、
著名なコピーライター岩﨑俊一さん。
「美しい５０歳がふえると、日本は変わると思う。」（資生堂）
「２１世紀に間に合いました。」（トヨタ自動車）
など誰もが知ってるようなCMや広告のコピーを書いてる人だ。
いつかお会いして、
実際お話してみたいとずっと思っていた。
そんな時、
フェイスブックの友達のタイムラインから、
思いがけず岩崎さんの訃報が流れてきた。
一度もお会いしたことがないにも関わらず、
何か心に穴が空いたような落胆と喪失感。
ああ、会いたいと思った時に、
すぐに会いに行かないとダメなんだな。
やらなきゃなと思いつつ、
もう何ヶ月も手がつけれてない案件がある。
手が空いたらやろうと思いつつ、
手が空く頃には違う緊急の案件が出てくるに違いない。
やりたいと思った時に
すぐにやらないとダメなんだな。
本当にやりたいことは本気で優先順位を上げないと、
一生出来ないのかもしれない。
それは「人に会う」ことも一緒で、
一生会えないということなんだろうなあ。
だから
やりたいと思った時にやるのだ。
会いたいと思った時に会いに行くのだ。
２０１５年は、そんな年に。
ご冥福を御祈りします。
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