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稀代のヒットメーカー秋元康さんの仕事術本。
実に収穫の多い本だった。
一番刺さったのは、このくだり。
「人の目や世間というものは、車窓から見える景色みたいなものなのです。例えば、電車の窓から、田んぼの真ん中で踊っている裸の女の人が見えたとします。みなさん、そのときは「なんか、変なのがいるぞ」って窓際に集まりますよね。けれど、次の駅で降りてタクシーを飛ばして見にいく人はいないものなのです。
だから他人に何か言われたり思われたりすることだけに怯えて、何もやらなかったりすることが、僕はとてももったいないなと思うんです。」
ほんと人の目を気にし過ぎているいるなと改めて思う。
裸で踊るほどのこともしてないくせにね。
それにしても、
出来る人は、たとえ話(メタファー)がすこぶる上手い。
たとえ話とは、
今抱えている問題から本質を抽象化して、
本質の構造が同じ他のものに具体化する作業。
それを瞬間的にやるんだからスゴいと思う。
もうひとつ、人脈についての考察。
「人脈は作ろうと思った瞬間に嫌らしさが出てしまうんですね。
そもそも仕事のために人脈を作ろうとする人は、警戒されますよ。
つまり、人脈というのは気づくと後ろにできているものなんですね。」
まさにその通り。
人脈最大のパラドックスは、
「見返りを期待しないことが、最も見返りを受ける方法」
秋元さんと考え方の共通点が沢山あって
勝手に喜びながら読了。
繰り返しますが、実り多き本でした。
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