昭和31年のお話です。

生まれてはじめて¥12,351円の
原稿料をもらって、
有頂天になったてつや。

意気揚々、二作目の原稿128ページを
三ヶ月もかけて描きあげ、持って行くと、
な・・なんと、その出版社は
すでに倒産していました。
もちろん原稿料は一円も貰えません。
頭の中はまっしろけ・・。
家族たちに、つぎの原稿料を期待されていた
だけに、我が家に帰るに帰れません。

電柱の影でたたずんでいると、
三番めの弟、あきおに見つかりました。

(後に「キャプテン」や
「プレイボール」を描いた、ちばあきおです)

両親や弟たちに心配をかけてしまった
本当につらかったあの日を、
老人になった今も、昨日のことのように
思い出します。

床に落ちている⬆️コノ紙袋には、
描きあげた128ページが入っています。

人間、生きていると、
何度も壁にぶつかったり
谷底に落ち込んだりするものですが、

気の弱いてつやは、このどん底から、
どう這い上がってプロの漫画家になって
行くか・・を、描いております。

祝『ゴルゴ50周年』
カッコいい高倉健さんの表紙の
「ビッグコミック」誌(11月25日発行)の
一番最後の4ページに掲載中。

『ゴルゴ』なんか読まなくても
いいから、ちらっと『ひねもす日記』を
覗いてくれると・・・・。  
        (≧▽≦)ウソウソ、 
         
           ほんじゃねー。