我が家の庭にも、
暖かい春がやって来ました。

毎年、いつも必ず同じ場所、
ブロック塀のそばに咲く福寿草。

この小さな、黄色い花を見ていて、
はっ、と気がつきました。

昔、自伝マンガにも描いたことがある、
もと野良猫の「ハネタ」を、
十年前に埋葬した場所だったんです。

近所を歩きまわっては喧嘩ばかりしていた、
汚れてヤンチャな、黄色い虎猫でしたが、
仕事に疲れて、ぐったりしていると、
黙って膝に乗ってきてね・・・。

ずいぶん癒やされたものです。

母親が亡くなって、ぼんやりしていた時も、
のっそり、膝に乗って爪を立ててくれました。

あの時は、ありがとね、ハネタ。