ちばてつやのブログ『ぐずてつ日記』-F1000116.jpg

この本は、むかし
ボクが16歳、
高校2年生の時に、
神田、神保町にあった
日昭館という小さな
出版社からデビュー
した時の、処女作
単行本なんだ。

なんせ57年も前に
出版されたもの。
我が家にも、ボロボロ
なのが一冊あるけど、
まずはどこを探しても
見つからないない。

ボクの知人はどこか
ネットか何かで
見つけたらしいんだ
けど、まあ、きれいに
保存されていて
新品同様なんですよ。

そう、その時生まれて
初めて貰った原稿料は
忘れもしない
1万2千3百51円。

ボクにとっては、
思い入れの深い
単行本なので、思わず
『お願い、譲って』と
手を合わせたんだけど
『うふふ…、ダーメ』と
断られてしまいました。

でも、その知人は
漫画が本当に
大好きな人で、杉浦茂や
手塚治虫の初版本や
デビュー作など、
昔からのマンガ本を
大事に蒐集している
人なので、彼のところに、
ボクの単行本が大切に
保存されていると
知っただけで、
いやー、すんごく
嬉しかったです。