ちばてつやのブログ『ぐずてつ日記』-__.JPG

先日、永井豪さんの
ダイナミックプロの
新年会があり、
ゴルゴ13の作者
さいとう・たかをさんと
お会しました。

で、さいとうさん、
昨年の暮れに、大事な
右手を手術した、と
聞いていたので、
心配になって、
『手術は上手くいったの?』
『術後の経過は?』って
聞いたんですよ。

さいとうさんはね、
約55年もの間、
まったく休まず、
ずーーーっと
劇画を描き続けて
きたので、手のひらの
筋が硬くなってしまい、
肝心のペンが上手く
握れなくて
困っていたんだ。

でもレザー光線による
難しい手術は大成功
だったんだって。
ちょっと手の平に
傷は残ったけど、
以前と同じように
バリバリ仕事を再開。

それどころか、手術
したあと、どういう訳か
髪の毛が黒くなり、
しかも『少しずつ増え
とんのや、ちばちゃん』
と、ボクの頭を見ながら
自慢するんだ。(クソ)

それにしても、彼は
今だに世界中の
マンガ家のなかで一番
たくさんのページ数を
描きこなしているんだよ!
間もなく喜寿(77才)
なのに、ほんっと、
偉いよなあ~!!

近ごろは、人柄も
丸くなって、あまり
周りをにらみつけたり
見下すようなことも
なくなったし・・・
つくづく人間として、
いや、漫画家のプロ
フェッショナルとして
尊敬してしまうよ。

ああ、真ん中は
『山口六平太』の作者、
他界・・じゃなかった
高井研一郎さん。
(この人、昨年、
盛大に生前葬やった
のに、まだピンピン
してるんだよ。)