ちばてつやのブログ『ぐずてつ日記』-20090914161938.jpg

この9月に創刊された「別冊少年マガジン」に、「金色のガッシュ」の雷句誠さんが約一年の沈黙を破って、ついに新連載を開始したのを知っていますか?「どうぶつの国」という一見ちょっと地味なタイトルだし、母親に捨てられた赤ちゃんがタヌキに育てられるという、童話などで読んだようなストーリーだけど、読んでみると新鮮。それに登場するキャラクターがまあ、それぞれ可愛いくて、健気(けなげ)で、一生懸命で、とても感動的な内容の作品なんだよ。そうそう、同じ講談社発行の「週刊少年マガジン」の最新号にも、雷句さんの読み切り作品「どうぶつの国エピソード0」が、同時に発表されたけど、これも、負けず劣らずの感涙モノ。雷句さんはボクが関わっている文星芸術大学に何度か遊びに来てボクと対談や講演をしてくれたり、それらが縁で、うちの助手さんと結婚したりと、いろいろつながりがあるマンガ家さんなので、気になっていたんだ。始まったばかりの新連載なので、本当の評価はまだこれからだけど、少年マンガ界にまたひとつ新しい風が吹き込まれそうな作品なので、ボクはちょっと楽しみにしているんだよ。