中古車買取事業者と媒体事業者などが組織する一般社団法人日本自動車購入協会（井上貴之代表理事 JPUC）は5月10日の第87回理事会で、買取業界最大手のビッグモーターおよびその子会社のすべての事業を会社分割により承継し、伊藤忠商事、伊藤忠エネクス、ジェイ・ウィル・パートナーズの3社の共同出資で5月1日に設立されたWECARS（田中慎二郎社長CEO）と、「事前査定方式一括査定サービス」の提供で国内最大級の「自動車買取サービス」を展開する大手媒体事業会社のMOTA（佐藤大輔社長）との2社の入会を全員一致で決議した。
WECARSは買取事業者69社目、MOTAは媒体事業者10社目の加盟。
旧ビッグモーターはJPUCの加盟会社であったが、昨年度重なるコンプライアンス違反で業界内外から𠮟責を受けたことは周知の通り。
今回入会に際しては事業継承されたWECARSがJPUCの考え方と取組の内容に賛同し、入会を希望していた。JPUCの会員規約の手続きに則り、通常の新規入会会社と同様にそれ以外の特別な誓約書の提出などは課していないという。
JPUCにとっては大手2社の新規入会により媒体事業者、買取事業者の対消費者に接点を持つという視点では、ほぼ100%に近いカバーが可能となった。これは「一般消費者への安全・安心なサービスの提供」というJPUCの理念につながるもので、今後は、「会員数」という「数の拡大」を視点に置き、取組をさらに強化していく。
