73社が加盟する国内最大規模の自動車リサイクル部品流通ネットワーク(株)JARA(日本自動車リサイクラーズ・アライアンス)(北島宗尚社長)およびJARAグループ(今井雄治会長)が、(株)JARA第15期定時株主総会ならびに第4回JARAグループ総会を、3月9日に名古屋・東急ホテルで開催した。  

(株)JARAは、2014年4月1日に(株)エコラインと(株)SPNとが合併して社名変更。2016年のリサイクル部品の販売金額は245億9017万1000円で、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(佐藤幸雄理事長)と並び、業界最大手の一角を形成する。

 総会の定足数は、会員数73社のうち出席49社、委任状16社。冒頭、昨年亡くなった土門五郎JARAグループ名誉会長(大晃商事会長)を追悼し、全員が黙とうを捧げた。故土門名誉会長は、7年前の東日本大震災の際に宮城県災害対策本部長として陣頭指揮に当たった。三大信条の唱和に続いて議事に入り、①平成29年度活動報告 ②平成29年度決算報告 ③役員改選 ④平成30年度活動計画(案) ⑤平成30年度予算(案) ⑥規定改廃の6つの議案が審議され、すべて原案通りに承認された。

 今井JARAグループ会長は「われわれ中古部品物流業界もサポカーの普及などで事故そのものが減少する半面、国内保有台数が8000万台を超え、鉄やアルミの相場も高くなるなど、国内情勢、国内情勢が刻々と変化するなか、いかに安定して経営を維持していくか、地域の中で必要な会社になっていくかがポイントになろうかと思います」と挨拶した。

 役員改選では、2期4年務めた今井雄治会長に代わり、土門志吉副会長(大晃商事社長)がJARAグループ新会長に承認された。

 土門新会長は「重責を担うことは光栄であるとともに身の引き締まる思い。会員の皆さまのご協力でJARAグループの発展に尽力したい」と挨拶した。

 今年度のJARAグループ活動方針に関しては「中古部品の流通の拡大は、今後もキーポイントになると思います。われわれの売り上げには国内部品の流通に加えて、再利用資源の生産と販売、海外輸出が加わります。いままで諸先輩方が脈々と築きあげてきた「部品流通の拡大」という課題に「グループ全体の売り上げ向上」を加えて、基本方針としました。今後も「部品流通の拡大」のためさまざまな研修を取り入れ、会員各社が学ぶことに躊躇せずに参ります。今後訪れるであろう厳しい淘汰の時代だからこそ、会員1社1社が学びを実践し、全社が勝ち残れるよう尽力してまいります。

 スローガンは共通意識を持ち、共に信頼を持って行動する「一蓮托生」としました。

 今年の新たな取り組みとして、オーナーの参加を前提とし社員にも自由に参加して①生産強化②フロント強化③リサイクル強化④海外輸出強化の4つの部門を柱に、各員会を設立します」と述べた。

 総会後の懇親会には、来賓や取引先を含めて246名が顔を見せた。

 北島宗尚(株)JARA社長は「JARAグループは土門新会長の元でまた新しい形で平均年齢43歳、若返りができたのではないでしょうか。19社でスタートしたJARAも15周年を迎え役員体制を一新して、次の世代が役を担っていける体制作りをやっていきたいと思っています」と述べた。

 席上、ペットボトルキャップの収集や回収を通じて発展途上国の子どもの命を守るためのワクチンを支援する「世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)」への寄付金の贈呈式が行われた。この社会貢献活動は合併以前の2007年から続けられ、10年目を迎えた。今期は25社が参加し、52万6281円の浄財が寄せられた。



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