【高齢出産を乗り越え、未来へ…】



実は…恥ずかしながら、妊娠してからようやく産婦人科に行くようになりました。


そこで私が告げられた事は、高齢出産のリスクでした。リスクがある事は大体予想していたものの、はっきり数字で確率を示されるとそのリスクが想像以上で唖然としました。


この事に関しても、やはり若い頃から認識しておくべきでした。


卵子は永遠に作り続けられるものではなく生まれた時に保有する卵子の数が決まっていて、排出し終わったらそれで終わりだという基本的なことも知りませんでした。


体を鍛えて体年齢が若いから、という事では無いんですね。


妊娠中は特に問題なく悪阻も軽めで順調そのものでしたが、出産は帝王切開となりました。


またまた噂で、長距離選手は帝王切開が多いらしいと聞いた事がありました。


それが細身の体型だからなのか?月経異常によるものなのか、はっきりした事は分かりません。


私の場合は、小さな体のわりに約3500gもの大きな赤ちゃんを産む事が困難だという判断があったのかもしれません。


術中は下半身麻酔の為、微かな意識はありました。術後の痛みは相当なものでしたが、出産時はお腹を爪でなぞられているくらいの感覚で痛みはありませんでした。


赤ちゃんが産まれてくる時に寂しくないように、となりのトトロを口ずさみながら…その時を待ちました。


下半身麻酔のため、夢か誠か?意識がはっきりとはしていませんでしたが
可愛い産声が確かに聞こえました。


そして、つかの間対面をさせて貰った時に


母親になれた事を確信しました。


第一声は、思わず…


凄い!!!!と呟いてしまいました。


お腹の中から赤ちゃんが産まれてくるのは、当たり前と言えばそうなんですが、


実際にそうなってみると、何て神秘的な事なんだ~と不思議な気持ちになりました。


そこからは全身麻酔で記憶がありませんが、目覚めて暫く経ってから…子宮に5cm程度の大きな腫瘍があり帝王切開の際に切除して頂けた事を聞きました。


腫瘍は幸い良性のモノでしたが肥大化していて、後に切除しなければならないものであったと聞きました。


産まれてくる時から、何て親孝行な赤ちゃんなをや~と感心しました。


偶然にもアメブロの初回投稿がちょうど長女を出産した時でした。
 



その後…


高齢出産のリスクを聞いていた事もあり、とにかく2人目は急がなくてはと焦りました。


複数人子供が欲しい場合は、より計画性が大事になりますね。


次女が産まれてからは、2人育児と仕事の両立は多忙を極め、自分がご飯を食べる時間も勿体無いくらいでした。


そして、マラソンで倒れた事の無い私が、なんと育児で倒れてしまったのです!


マラソンはたかが2時間半ですが、育児は夜の睡眠もままならず、じわりじわりと疲労が積み重なりました。


現在は2児の小学生の母親となり、子育ても随分手がかからなくなりましたが…


奇しくも、姉妹の母親となりました。


将来陸上選手になって欲しいとは思っていませんが、スポーツの基本は走る事なので、現在かけっこ程度の陸上クラブに入っています。


また、スポーツを通して色々な経験を積むことで心豊かに成長して欲しいと願っています。


自分の子供達には私と同じような想いは、絶対にさせたくないというのが親心です。


自分の娘達の未来の選択肢を守りたいのは当然の想いです。


じゃあ、陸上の後輩達は置き去りでいいのか…?


未来あるアスリートの母親的な立場から公表させて頂くに至りました。


過度に恐れる事は不必要ですが、適切に対処する事が必要だと思います。


一番伝えたかった事を端的に言うと


知識を得た上で、自分の人生を自分の意思で選択していくということが、とても重要です。
自分が望む豊かな人生を送るためのセルフマネジメントを頭の片隅に覚えておいて下さいね。


アスリートでいられる期間には限りがあります。だからこそ、1日を大切に尊い時間を存分に走り抜いて欲しいのです。


私自身は圧倒的に情報が少ない時代に、噂に翻弄されて間違った認識とともに競技人生を過ごしてきてしまったように思います。


そうならない為に、今後産婦人科医の見解を伺い有効な情報を皆さんにシェアしていければと思っています。


現役時代は、周囲の皆さんのお陰で素晴らしい実績とキャリアを積むことが出来ました。またその反面ほろ苦い失敗の数々で学んだことも宝です。陸上を始めた高校時代から全て一流の指導者にも恵まれてきました。


その全てを、次世代のアスリートに伝えていきたいと思っています。


さて、千葉真子


指導の道というサードキャリアをそろそろ走り出します!


今まさに準備中のデュアルキャリアの最中かな…


セカンドキャリアの時と同様に、何かのあてがある訳ではありません。
心にあるのは、ワクワク道標だけ…アップ