東京五輪が閉幕しました。コロナ禍での開催に賛否両論があり、また新規感染者が増加していく中で競技をされた選手の皆さんは、心労も計り知れないものがあったと思います。まずは、ゆっくりと休養をとって頂きたいですね。


さて最近、女性アスリートと生理についての記事をよく目にするようになりました。生理の事が公にされるとは…時代の変化を感じます。またSNSの普及によりアスリート自身が声をあげる時代になったんだなぁとも感じています。自身の経験を是非若い選手の皆さんに反面教師にして頂き、自分や家族の未来の選択肢をを守って頂きたいという想いで公表することにしました。


私は陸上競技を本格的に始めた高校生から、現役を引退する30歳まで少なくとも15年間1度も生理がありませんでした。なぜ?どういういきさつで?そうなってしまったのか…過去を遡り少しずつ思い出しながら綴っていこうと思います。


今私が思うことは…選手時代に産婦人科に行き、現状とリスクを把握した上で競技生活を送るべきだったなという事です。五輪、インターハイ、駅伝等の自分が懸けている大きな大会後は身体をチェックしメンテナンスをする時期に充てるのがお勧めです。特に陸上競技長距離走はトラックシーズンが終われば駅伝マラソン、春先はクロスカントリーとOFFがありません。身体と心を解放してあげる期間を計画的につくる事も長期的に考えればプラスになると思います。その際、激太り等の選手を傷付ける取りあげにも配慮を頂ければ有り難いです。今はそういう時期なんだな…という理解をお願いしたいです。


私自身は指導者にも恵まれ、痩せろと言われた事は無く、むしろ胃腸が弱く少食だった私はしっかり食べなさいと言われてきました。また私が聞いた範囲では、周囲のトップアスリートに私ほどの長い年月生理が無かった選手は皆無でした。厳しいトレーニングをしていても個人差が大きい事を御理解ください。


現状もし異常があったり不安に思っているアスリートがいるなら、まずは信頼できる婦人科のかかりつけ医を探すことをおすすめします。下記のキーワード等で検索してみて下さい。


*婦人科のスポーツドクター
*女性アスリート外来
*一般社団法人 女性アスリート健康支援委員会、等々…


女性アスリートに特化したアドバイスを下さる婦人科がお勧めです


女性アスリート及び関係者の皆様方、無月経はとても根深い問題です。共に考え行動に繋げて頂ければと思います。


また、男性の皆様はこの様な記事を目にし困惑される方がいらっしゃるかもしれません。ただ女性特有の生理についての悩みを知ることで、互いを理解し相手を思いやるきっかけにして頂ければ幸いです。


次回は【ジュニア期に求められる事】をテーマに綴ってまいります。