スポーツ界の闇が次々に暴露されていく中で、陸上界はさすがに何も無いのでは?と思っていましたが…


残念ながら、日体大陸上部であってはならない暴力、暴言があったようです。


解任された渡邉駅伝監督は、以前の赴任先である豊川高校での体罰が問題になり懲戒処分された過去がありながら、また同じ様な事が繰り返されていたのですから、パワハラや暴力は常習性の高いものなのかもしれません。


以前の赴任先豊川高校OGである選手の皆さんは実業団で大活躍されている印象があります。高校時代に燃え尽きず伸び代を持たせた将来を見据えた指導の賜物なんだろうな…と私は尊敬の念を抱いていた事もあり、とても残念です。


私もケガの多い選手でしたから、ケガをしている時は人生のドン底のような気分になるものです。そんな中監督に暴言まで吐かれたなら、只でさえ苦しい長距離走を続ける事は難しいでしょう。


私自身は夢があったから苦しいトレーニングに立ち向かう事が出来ました。


私の恩師である小出監督は練習や試合で上手く走れない時でも、叱る事はありませんでした。


千葉ちゃん、一緒に頑張ろうな!とポンと肩を叩き目線を合わせて下さる様な、選手の心を動かす指導が私は大好きでした。


どうせ苦しい事をやるんだから出来るだけ明るく楽しく頑張ろう!と監督自ら笑顔で声をかけ明るいムード作りをして下さり、食事や住む家も一流の物を用意し夢に向かって一緒に伴走して下さいました。


北風と太陽では、どちらが選手の心を奮い立たす事が出来るのでしょうか…


大阪なおみ選手のサーシャコーチも、彼女にとって太陽のような存在に見えます。


昔は暴力、パワハラをやってしまったという指導者も競技に今後も携わりたいのならば…魂を入れ替えて時代の流れに沿った指導に変換をする柔軟さが必要不可欠ですね。


これだけ世間はパワハラ問題で騒がれているのに、他人事だと思って我が振りを直さなかったのが不思議でなりません。