『「自分の家で死にたい」と言われたら読む本』 関屋利治さんの本を読みました! | 職場が元気になるための人事・労務を考える千葉の社労士・CFPのブログ

『「自分の家で死にたい」と言われたら読む本』 関屋利治さんの本を読みました!



 社会保険労務士で、朝イチ腹筋部、Running、昭和カラオケ?仲間の関屋利治さん が1月31日に本を出版されました。



 『「自分の家で死にたい」と言われたら読む本』というタイトルの本は、関屋さんのご家族が、末期がんのお父様をご自宅で介護し、看取るまでのことが書かれています。



 アマゾンから本が届き、すぐに読みました。



 
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 厚生労働省によると、終末期を自宅で送りたいと希望する人は6割なのに対し、自宅等での死亡の割合は2割とのことで、病院で亡くなられる方が多いそうです。



 6割というのは、家族に対する遠慮なども入っていますので、実際にはもっと高いそうです。



 人間誰しも年をとり、「死」を迎えますので避けて通れないテーマです。



 しかし、こうした経験の話はなかなか聞くことができませんし、実際にその立場にならないとわからない面もあります。



 上手く表現できませんが、介護や死というと、苦労や悲しみに目が向きがちなのですが、本の内容は、家族の視点やお父様の視点から、その介護の時の様子がわかり、家族愛に満ちた内容だったと思います。



 もちろん、実際の介護は想像以上に大変だったと思います。




 本の中に、関屋さんのお母様の日記があります。



 日記のコラムはその当時を思い起こさせるものですが、苦労話というよりも、家族一緒にいられることに対する喜びのようなものが感じられました。



 その日記の中に、唯一、関屋さんご本人の日記の箇所があります。



 「どんな薬より笑いが効く」



 確かにその通りだと思いました。普段から人に対してソフトに接しられている関屋さんならではの言葉だと思いました。




 本の中には、介護保険制度のやさしい説明や一般的には知られていないことについても触れられていました。



 私自身も、例えば、自宅で亡くなった場合、必ず警察を呼ばなければならないと思っていましたが、そうでないケースがあることもわかりました。




 自宅はやはり落ち着きますし、実際にはほとんどの方が「人生の最期は自宅で送りたい」と思っていることと思います。



 自宅で看取ってもらうには、家族にとっても心の準備や覚悟が必要だったと思いますし、介護に対する知識を深めることも必要だったと思います。




 「言うことなし。ありがとう…」



 死を目前にしたお父様が最後に残された言葉です。


 
 延命よりもお父様の希望を尊重すること、住み慣れた自宅で人生を閉じることを叶えてあげられたご家族の実体験に基づく内容です。



 家族の大切さを感じる関屋さんの本でした。



 

「自分の家で死にたい」と言われたら読む本/関屋 利治
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