3月定例会で、議会の意見を聞いていない?議論iや説明にかける時間が少ない? 多くの市民の意見を聞いていないのでは? (一部会派の考え)などの理由から総合体育館の建設事業が、予算も補正予算も可決されている中、事業は中断となりました。
それによって補助金が1億7千万円、消費税の増税の影響で1億8千万円の合計3億5千万円の余分な費用がかかることになりそうです。

3月定例会で大きな議論となりました2つのプロジェクトについて、私の観点から記載させていただきます。

1.議会における争点

(仮称)新市街地小中併設校の建設事業と総合体育館の建て替え事業における争点の概要を報告いたします。
(※小中併設校は計画通り平成27年4月開校予定)

(ア) 指摘の立場の議員の意見

● 学校の建設や体育館の建て替え自体に反対しているわけではない。

● 慎重に時間をかけて審議していくべき。今回の議論では時間が短すぎる。

● 事業費が巨額すぎる

Ø(仮称)新市街地小中併設校の建設事業:124 億4 千万円

Ø総合体育館の建て替え事業:45 億円

● 自治基本条例に掲げているように市債が市税の2 割になる事業は、住民投票を実施し、民意を問うべき。

● UR 都市機構に丸投げではないか。市内業者に仕事が回るのか。

● つくば市の小中一貫校は、もっと安い建設費。本市の事業費は高すぎないか。

※つくば市は安すぎて議会でも問題になったもよう。

● 新市街地地区ばかりに税金を投入しているのではないか、修繕費もままならな
らない既存校をどう考えているのか。

● 総合体育館は流山セントラルパーク駅前ではなく新川耕地に建てるべき。

※総合体育館の施設は防災拠点も兼用するが、新川耕地は浸水実績があるため、この条件を満たすことが出来ない

(イ) 指摘に反論する議員の意見

○ 母になるなら流山市・学ぶ子に応える流山市のスローガンを実にすべく、機能的にも誇れるものを建設することが大事である。そもそもせっかく建設するのだから安普請の建物ではもったいない。子育てから教育へと充実施策を打ち出していくことが、子育て世帯の移住を促進する施策となり、将来税収も多くなる効果も期待できる。そのような良い循環を作っていくことが重要である。

○ 市債が巨額との指摘があるが、市債はただの借金ではない。現在の住民だけに負担を強いるのではなく、将来移り住み人たちにも応分の負担をして頂くという考え方もある。良いものをつくって長く利用する、その分負荷は皆で分配するという考え方である。

○ 今回小中併設校アベノミクスによる緊急経済対策や元気交付金など通常事業より30 億円近くの補助金が増えた。補助金も税金ではあるが流山市で手を挙げなければ他所に行ってしまう。

○ 新設校について豪華な建物は要らない(いわゆる豆腐型にするなど従来型でよいのでは?)との指摘があるが、これからのものを古い既存校に合わせるので
はなく、既存校を計画的に底上げしていくように修繕や建て替えを促進していくという考え方の方が前向きである。

○ 人口が著しく増加している地区に税金(設備投資)の投入は自然の流れである。

総合体育館建て替え事業については、今後議論を深めていくため特別委員会を設置して協議していくことに決定しました。