ジャジャジャーン!
全国のバスファンの皆様、お待たせいたしました
本日は、バスの運転席周りをご紹介いたしますよぉ~。
バスマニア、バス運転士志願者必見です(←ホントか?)
ちなみに、本日ご紹介するのはHINOのものです。
メーカーのみならず、車種によっても違いがありますので、全てのバスがこのような装備というわけではありません。
ではではさっそく。
運転席全景がこちら。
右側はこんなふうになっています。
順番に見て行きましょうね。
まずは、メーター類です。
左側から。
一番左上が油圧計。
その下はバッテリ。
右側の比較的大きめのメーターが空気圧計。
その下の小窓がギアのポジションが表示される欄です。
その右側、上が冷却水の温度計。
下側が燃料計です。
真ん中がエンジンの回転数のメーター。
一番右側はスピードメーターです。
大人の事情により、一部伏せています(^▽^;)
そして、ハンドル左下にあるのがギアとサイドブレーキです。
ギアは、
R24
135
の並びですね。
サイドブレーキは、ギアの隣のレバーです。
今は下に降ろしてあるのでかけてある状態です。
上にあげると解除されます。
そして、バックモニターです。
ギアをRに入れると自動的に電源が入り、後ろの様子が見えます。
前進しているときでも、スイッチを入れさえすればモニターの電源が入るため、後ろの様子がわかりますが基本的にはバックする時にしか使いません。
そして運転席右側、窓の下には…
換気扇のスイッチです。
現在は夏場ですので、クーラーで冷やした空気を循環させるため、”循環”に合わせることが多いのです。
場合によっては、”排気”にしたりします。
車内に臭いが充満したりした時ですね。
で、その換気扇のスイッチの下の方には…
クーラーのスイッチとヒーターのスイッチです。
写真上側がフロント側、写真下側が運転席から見て手前の方になっています。
ACというスイッチを入れるとエアコンが作動します。
つまみは、中のダイアルを”自動”、外のダイアルを”25度”に合わせて、25度の自動運転にするのが基本です。
場合によっては、設定温度を下げて車内の温度を調整します。
中のダイアルは、”自動”以外にも、”弱”と”強”がありますが、この2つは使いません。
”弱”だと弱すぎますし、”強”にするとバッテリーに高い負荷がかかるためです。
ヒーターの方はまだ使ったことがありません。
”ウォーターポンプ”なんてボタンも見えますが、これも使っていないです。
もっとも、このあたりはバスではなくても大型車なら普通にある設備かもしれませんねぇ。
”さっさとバス独自の設備見せろや!ヾ(。`Д´。)ノ”
なんて声が聞こえてきそうです。
はい、すみません。
ちょっともったいぶってみました。
これならどうでしょう?
運転席左前にあるこんなものは見たことがありますか?
私も正式な名前はわかりませんが、これが車両前後と横の方向幕のスイッチです。
整理券の機械とも連動しています。
もっとも、方向幕はこれで操作をするわけではないのですが…。
基本的には左上のスイッチを”on”にするだけです。
左下のスイッチに”連動”と”直結”というものがあります。
これを”連動”にしておくと、乗車口を開くたびに整理券が出され、閉じるたびに整理券が中にしまわれます。
”直結”にしておくと、整理券が機械から出っぱなしになります。
不正に整理券が取られないようにするために、このスイッチは通常は”連動”にしておきます。
取り忘れたお客様がいらっしゃったりすると、一時的に”直結”にすることがあります。
それ以外のスイッチやボタンは使っていません。
写真右側に2つの”リセット”というボタンが見えます。
これは、お客様が誤って車内の停車ボタンを押されたりした場合に、停車ボタンのランプや、後から紹介する運転席の停車ランプを消すためのボタンです。
なぜ2つあるのかというと、停車ボタンが2種類あるからです。
皆様がご乗車された際にごく普通に押しているあのボタンと…
車椅子でご乗車されたお客様用の停車ボタンと、停車ランプがあるからです。
その停車ランプというやつは、運転席左前側にあります。
上の写真は、ランプが光っていない状態です。
どなたも停車ボタンを押していない状態ですね。
停車ボタンが押されると…
右側が通常の停車ボタンがおされた際に光る停車ランプ。
左側が車椅子でご乗車されたお客様用のボタンが押された時のランプです。
なぜ別々にボタンとランプがあるのかと言うと、
車椅子のお客様が降車される際にはスロープを準備したり、そのスロープを出すためのスペースをあけて停車させる必要があったりするからです。
とはいえ…
”次のバス停がわからなかったら停車ボタンなんて押せないやん!ヽ(`Д´)ノ”
はい、そうです。
またもったいぶってみました。
運転士が運転以外にする仕事のひとつ。
次の停留所の案内に関する設備がこちらです。
運転席右側の窓の下にあります。
左側に見える数字キーの付いた機械で、走る路線ごとに割り振られた番号を入力してアナウンスの予約をします。
これにより、車両外側の方向幕の表示が変わるのです。
写真の一番右側に見える、黒い大きなボタンが”起動ボタン”と呼ばれるものです。
これを押す毎に、次の停留所の案内が流れます。
その左側に見える白い小さなボタンが”通過ボタン”。
これを押すと、システム上は次の停留所に切り替わりますが、車内にアナウンスが流れません。
お客様がいない時などには、この”通過ボタン”を押すこともあります。
間違えて起動ボタンを押してしまったり、停留所をひとつ前に戻したい時に使用するのが、白い通過ボタンの左にある黒い小さなボタンです。
アナウンスが流れている最中に押すと停止、アナウンスが流れていない時に押すと前の停留所に戻ります。
真ん中に見えている2つのレバーがドアの開閉を行うためのレバーです。
奥が後ろ扉、手前が前扉です。
フロント側に倒すとドアが開き、運転席から見て手前側に倒すと閉まります。
起動ボタンや通過ボタンの下にあるのは?
左から”車内音量”、”マイク音量”のボリュームを調整するつまみと、一番右側にある小さなレバーみたいなつまみがマイクのスイッチです。
フロント側に倒すと”内マイク”。
車内のスピーカーから声が出ます。
運転席から見て手前側に倒すと”外マイク”。
車外のスピーカーから声が出ます。
写真の状態は真ん中になっているため、マイクのスイッチが入っていない状態です。
乗務を行うに当たってまだ必要なスイッチ類があります。
スピードメーターの右側にあるこれです。
左側が、”車高自動”スイッチです。
上側を押して”車高自動”にしておくと、扉を開けた時にお客様が乗降しやすいように車高が下がります。
下側の”手動”にしておくとなりません。
真ん中が”車高アップ”。
上側を押すと車高が上がり、下側を押すと元に戻ります。
バスの車体は、前輪よりも前に、後輪よりも後ろに、車体が大きくはみ出しています。
車庫から出る時など、盛り上がっている地面を通過しなければならない時には車高を上げないと、車体前後の下を地面にすってしまうのです。
右側が”ニーリング”。
下側を押すと車高が下がり、上側を押すと元に戻ります。
”車高自動”が、手動になっているときに使用します。
基本的には、”車高自動”にしておくため、これを使うことはありません。
それと照明関係のスイッチがありますね。
スピードメーター右側にあるのがこちら。
左上から、室内灯A。
上を押すと車内の照明が付き、下を押すと消えます。
その右側、室内灯B。
Aと一緒ですが、付く照明の位置が違うというだけです。
照明を付ける必要がある時には、両方ともonにします。
真ん中の左側は、調光。
上を押すと室内灯が明るく、下を押すと暗くつくようになっています。
フロントガラスへの映り込みを防ぐため、通常は暗くしています。
その右側が運転席の照明です。
暗い中でものを見たりする時に付けます。
上側がon、下側がoffです。
一番下の左側が前扉付近、右側が後ろ扉付近を照らすための照明です。
両方とも、上側を押すと連動に、下側を押すと直結になります。
連動にしていると扉が開いたときだけ照明がつき、直結にしていると付きっぱなしになります。
通常は連動にします。
上も下も押していない状態がoffです。
他にも照明関係のスイッチがあります。
運転席右側の下、起動ボタンなどがある場所と、クーラーのスイッチがある間です。
左から、
方向幕の照明 - 車両前後と横の行き先表示の照明。
車外灯 - 前扉と後ろ扉を開けた時に、それぞれの扉の上から外側であたりを照らす照明。
路肩灯 - 後輪の前のところにちょこんとついている地面を照らすための照明。
乗降注意灯 - 扉を開けた時に車両後部に表示される”乗降中”を点灯させるためのスイッチ。
全て、上がon、下がoffです。
右側に見える2つのスイッチのうち、左側は私もまだわかりませんが、右側は方向幕の赤い照明です。
最終便の時には、そのスイッチを入れて方向幕を赤くして乗務します。
他にも色々な設備がバスには備わっています。
また回を変えてアップしますね。