ツインレイ物語七話 体外離脱~暇だから三途の川越えて憑依してみた~ | オーストラリアに住むチャキ子のつぶやき。

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続き・・・

 

私はアメリカにいた。そして何人かのグループと合流したが、私は彼らとは一緒につるまず、1人で行動する事にした。

初めてのアメリカ。でもそこは、見た事あるような、ないような、古びた、小さな町だった。

そこへエヴァンが現れた。エヴァンだったが、見た目は10代の頃の元カレだった。とても悪い男だった。でも彼は間違いなくエヴァンだった。私を誘ってどこかへ行こうとする。元カレの顔をしたエヴァンは、私の知ってるエヴァンではなかった。恐らく誰も見た事のない、闇の部分の本人だ。私は彼と目を合わせる事はなく、1人で歩いていく。その後をエヴァンがついていく。「なぜオレの誘いを受け取らない?」と言ってくるが、私は無視をして歩き続ける。細い路地裏。小さな店が3店くらいあって、すべて古い喫茶店のようだが、ベニヤ板が打ち付けてあって窓を覆っているから、外からは見えなくなっている。「これらは全て風俗店だ。オマエがオレの誘いに乗らないなら、この店にオマエを売り払ってもいいんだぜ」。エヴァンは話しかけてくるが私は依然として無視だ。どこまでも彼はついてくる。あまりにもしつこいので、「私は元来た場所に帰る」と言った。「オマエがここまでどうやってきたかも分からないくせに1人で帰れるものか」と返してくる。車に乗り込み、アクセルを踏む。後部座席からエヴァンが両手で私を後ろから抱きしめる。「オマエを返さないからな」

そう言うエヴァンに、「自分でここに来たのだから、自分1人で帰れるわ。その手を放して」そう私は言って突き放した。私の気持ちは全くぶれなかった。エヴァンはちっと舌打ちをして消え去った。

 

私はよくアメリカに行く夢を見る。何故だかわからない。しいて言うなら、私の実の妹が住んでいるから、それを意識しているからではないか。自分はアメリカに行くのを夢見ているのではないか。そんな風に思っておくことにする。夢の中には子供時代から知ってる友人も、知らない人達も出てきた。そしてエヴァンも。しかも彼の闇の部分というべきだろうか。恐らく、彼本体を苦しめている原因の1つだろう。そんな気がしてならない。

 

私はSEERを開いてみた。

赤と青が戦っている。私は子供の頃から青系が好き。エヴァンは赤系ばかり。恐らく私達の属性カラーなのだろう。その2つが争っているようだ。元は同じ魂でも、こんな風に争ったりもするのか?

 

もう1枚出た。

そっくりなおっさん2人が何やら深刻な会話をしているようだ。右側のおっさんの肩を見る限り、精神的に疲労してそうだ。そして左側のおっさんは、何か説得をしているような表情だ。これもワタシスピリットとエヴァンスピリットを表しているのだろうか?

 

とにかく、だ。

 

私の場合は夢と言っても夢ではない。恐らく、毎晩、毎日離脱をして誰かの精神世界に潜り込んでいたり、魂同士会ってコミュニケーションを取っていたりする。なので、何年も連絡を取っていない友人の状況を把握したり、先を見たり、スピリットが何を伝えたがっているか分かったりする。全て直感だけれど、ほぼ100%あたる。理屈で考えて出したスピリチュアルな答えほど間違っていたりする。恐らく、あれはエヴァンの精神世界だ。荒廃した町、怪しげな歓楽街、アメリカ…。疑問はたくさんあるが、私は彼を何とかしたかった。

 

年は明け、2024年になった。

 

私はエヴァンに画像を送っておいた、ハッピーニューイヤーの。双子のお星さまの子、キキララを使って言葉を伝えた。

私が子供の頃から大好きだったキキララ。私にとっては永遠のファンタジー。ハローキティよりも、すみっこぐらしよりもキキララ。セルフジェルネイルを始めたのも、キキララネイルをしたかったから。保育園時代、友達に「キキとララどっちが好き?」と聞かれたけれど、私は答えられなかった。どちらも好きだったから。2人がぴたっとくっついて、幸せそうにしてるのが好きだから。

私は数カ月前くらいから、ちょうどモンゴル男と付き合った時くらいから、匂わせ的な投稿をするようになった。きっかけはモンゴル男がそういう匂わせ的な投稿ばかりするからだった。

私はいつでも直球、ド・ストレートな人なんですが、彼の影響を受けて、オブラートに包み、意味が分かる人には分かる、何が言いたいのだろう?ひょっとして・・?みたいな、匂わせ投稿をするようになった。やってみると案外気分がいい。まるでなぞなぞを与えているような、理解してもらったのか、そうでないのか、いつ理解したのか、そんなお互い心の探り合いっこに楽しみを感じるようになった。

キキララのリトルツインスターズをエヴァンに送り、彼はそのキャラクターが何か知り、私の言わんとしてる事を汲み取れるだろうか?それとも・・・?私はツインレイ統合の動画もリールに投稿しておいた。匂わせ大好き韓国人、どこまで理解できるかな?

 

そして私は幽体離脱の準備を始めた。

 

無意識では常にしているけれど、意識下ではどこまで飛べるだろうか・・?

 

離脱の説明は第一章「来世でまた会えたら第5話」を参照ください。

(ここでは「フォーカス」という用語を使って離脱の体験を語っていきます。)

フォーカスの数字が上がるにつれ、脳が覚醒し、身体は深い眠りについていく。

 

そして、私はリラックスをし、部屋を暗くし、離脱を始めてみた。

身体はどんどん沈み重くなり、意識はどんどん覚醒していく。

スライドショーのように、一瞬だけ画像が浮き上がる。恐らくフォーカス10くらいだろう。

私は海岸沿いに建つ、白い廃墟のような建物の中にいた。天国とは程遠いと言ってよいだろう。まるで、バブル崩壊後の寂れたリゾート地のような、少し気味の悪い感じだ。

窓ガラスすらも割れて、そこからは海からの風が吹いてくる。私は、その岸壁に聳え立つ、暗い建物の中から海を眺めた。海は青かった。どんどん意識が窓の外の方へ寄せられていく。

私は窓のそばまで行った。意識はどんどん覚醒していく。気づけば私は窓から身体を乗り出していた。空を見上げると、どんどん身体が宙に吸い寄せられていった。

高度はどれくらいだろう?宇宙まではまだまだありそうだった。飛行機に乗った時に見るような雲の景色と似ていた。

最初はスライドショーのように、とぎれとぎれの場面だったが、それが今は、昔の映画のような、写真を繋ぎ合わせていって映像化しているような感じで、確かにその場にいてるような感覚になってくる。

そこから私は、フォーカス12へと上昇し、15まで行った。

どんどん意識ははっきりとしていき、身体は重くなっていった。フォーカス18を過ぎると、そこから感覚が別段と変わる。映像は途切れ途切れではなく、もうすっかりその世界に入りきっていた。

 

気付けば、フォーカス21という、スピリチュアル界では、「あの世とこの世の架け橋」とか、「黄泉の橋」、「三途の川」とか呼ばれているところに辿り着く。見え方は、恐らく自分が今まで何を信じてきたか、どんなものを見てきたか、そういうのに影響されるかと思う。人によっては、日本の神社にあるような橋だったりとか、中世のような石の橋かもしれないし、橋はないけれど、小舟と湖はある、みたいな、自分が生きてきた時の経験で蓄積されたであろう、そのイメージを具現化してあると言う方がいいかもしれない。私はその場所に辿り着いたと思うのだが、モクモクとした積乱雲がたくさんあり、その端っこの目立たないところに、ちょっとした緑の楽園みたいなのがあって、そこにまた小さな池のような物が見えた。多分、あれが三途の川だったに違いない。つまり、この世とあの世の間というのは確実に存在していた。ただ、私が見たのは、そのフォーカス21という「境目」はだだっ広い場所で、そこにも色々な「見どころ」が存在していて、その中の1つに、川というか池のようなものがあるんだと思う。この、フォーカス21と呼ばれる場所は、RPGのワールドマップなみに広く、探索できる世界だと思った。

 

私はこれからどうすればいいのだろう?

エヴァンを助けたいと思う気持ちで離脱をしてみたものの、ここからどうすればいいのか分からなかった。

私はもう少しだけ上昇した。三途の川は小さくなっていった。すると、大きな積乱雲の一番上に、凄く大きな、石でできた鍵穴があった。

黒くて大きくて、その鍵穴の大きさは高層ビルの高さに相当するだろう。そして、鍵穴の向こう側には、何か別の世界が見えた。私は、この黒くて大きく聳え立つ鍵穴の中を見てみた。私の大きさは、鍵穴の100分の1くらいだった。

その穴の向こう側には、別の街があった。私は空高く、宇宙に限りなく近い場所にいるはずなのに、鍵穴の向こう側は、飛行機が離陸した直後くらいの、街の形やビルの大きさまでもよく見えるくらいの高さだった。私はその鍵穴の中へ飛び込んでみた。

 

晴れた昼下がりといった感じか。場所は、どこだろう?日本?韓国?とにかく見慣れた、アジアの街だ。私はすぅーっと降りていって、どこかの学校の教室だか、人がたくさんいる場所に降りていって、1人の男の人の真後ろまで降りてきた。

私はその男の人の首の後ろに吸い寄せられていく。

首の後ろ、それは頸椎のちょうど真ん中あたり。そこへどんどん吸い寄せられていく。そして私はその首の場所から、その人の中へ入ってしまった。

 

あたりは真っ暗だった。振り返ると、目の先には障子のようなものがあった。たったそれだけ。それ以外は真っ暗だった。

とても嫌な感じだった。私はこの男の人の中に入っている。この人は誰だ?

エヴァンだ。感覚では20年ほど昔の韓国のどこかの街。

助けなければ。。。

私はエヴァンの中からヌゥっと少しだけ出て、彼の脇の下を抱え、持ち上げようとした。黒い影だけが少し持ち上がったけれど、とてもじゃないけれど、私1人では続けられそうにないくらい重たかった。

「スピリット達!助けて!!」

私は上を見て叫んだ。

すると、2体のスピリットが下りてきて、私がエヴァンの前側から、スピリット2体は後ろ側から、その黒い影を上に引っ張り出して、更に上へ持ち上げていく。さっき私がいた場所、フォーカス21まで届けなければ。。。私はそう思って必死に、重たい黒い影を抱えて上空へ昇っていった。

 

ずーっとずーっと昇って、ある場所まで到達したとたん、その黒い影は粉々になって、風に流されるように消えていった。

ここがさっきの、あの世とこの世の境目だからだろうか・・?黒い何かは、まるで浄化されたかのように消えていったから、この境目には、エネルギーの違いがあるのかもしれない。

私はまたエヴァンの元まで戻った。ひょっとすると、まだ少し黒いのが残っているかもしれないから。全て取り除いてあげたかった。私はまた黒いのをわっせわっせと掻き出し、上へ昇っていって、それを後2、3回繰り返した。

もう黒いのは残ってないだろう。

そう思ったから終わりにしたかったのだけれど、私は今度は小さくなって、エヴァンの脳の中へ侵入した。

なぜかわからないけれど、私は彼の脳バグを何とかしようと思っている。

 

私ができる事は何だろうか?

私はドラえもんのように、どこからか、キノコのような形をした、「SSRI」というのを取り出した。そしてそれを、セロトニントランスポーターと呼ばれる場所に埋め込んでいく。そして、シナプス細胞から出たセロトニンが、過剰に再取り込みされる事なく、セロトニン受容体の方へと吸収されていく。私はその作業を延々と続けた。まるで、昔ファームでリンゴのパッキングをしていた時のような素早い手つきで、猛スピードでその作業をこなしていった。

 

それが終わると、私は前頭葉という場所へ移動した。前頭葉とその後ろにある頭頂葉の境目にネバネバとした、ネットが張られていた。私はその蜘蛛の巣にも似たネットを全部剥がしていった。この、ネットのようなものが、色々な信号を邪魔していた。

恐らくこれで、彼は無意味やたらに癇癪を起したり、不幸を感じたりする事が少なくなるだろう。

 

今ではなぜ、私は出産をして5年以上も、霊感というものが失われていたのか分かる。

失われていたというよりかは、スピリット達や高次元の物に一時的にブロックをされていたのかもしれない。

そのお陰で、私はきちんと現実世界に足を付けて、子育て学業に専念できた。

私が20代の時のような、中途半端な霊感を持って、間違った知識を持ったままスピリチュアル界にどっぷり浸かっていったなら、科学的根拠も、あらゆる知識も何も知らないまま、ネットだけをうのみにして、自称スピリチュアル家を豪語していたかもしれない。しかし、無駄に聞こえたり、見えたりしなくなったお陰で、三次元の世界へグッと集中しやすくなって、興味のある事を勉強できた。それが今、こんな形となって役にたっている。

 

そして私はフォーカス21に戻った。

私の横には、1つの真っ赤な炎があった。

初めて見る、エヴァンスピリット。

エヴァンの属性カラーはやっぱり赤だったんだ。。。

 

その大きくてキレイな赤い炎。私はその周りをぐるぐる回ったり、炎をすり抜けてみたり、まるでトトロに出てくる4歳のメイちゃんのようにはしゃぎまわっていた。私はふと自分を見てみた。私は青い炎だった。

ここは、人間の来る所ではない、スピリチュアルな世界。精神というか、魂だけが来られる場所。

三次元の煩悩を全て脱ぎ捨てた、生まれたままの姿が、魂だけの姿が、そこにあった。

私はずっとずっと子供のように、はしゃぎまわった。ずっと嬉しくて、ずっと楽しくて、全然疲れなくて、お腹もすかなくて、喉も乾かなくて、ただただ純粋な気持ちだけがあった。赤い炎のエヴァンスピリットは、はしゃぎまわる青い炎の私を、ただ静かにずっと見ていた。

 

死期が近い人間の言葉というものを聞いた事があるだろうか?

恐らく彼らは、魂の半分はすでに精神世界へ突入しているんだ。

彼らの残す言葉を聞いた事があるだろうか?

「もっと働いとけばよかった」?「家庭なんか顧みず、もっと金を稼いでおけば良かった」?「人になんか優しくして後悔した」?

そんな言葉を言う人がいるだろうか??

人は死ぬ間際になって初めて後悔するという。

「もっと家族と共に過ごせば良かった。」「もっと時間を大切にすればよかった」「仕事や地位やお金なんかに捕らわれず、もっとみんなと仲良くすればよかった」。聞くのはそんな言葉ばかりだ。

 

私達は生まれて成長して、沢山のものをこの世の中で学んでいく。三次元での正しい生き方やモラルや、お金の稼ぎ方や、世間とのうまく付き合い方や。そうして生きていく為の知識と経験はやがてエゴとなる。

本来、学びとは、魂の成長や、生きていく為に必要な知識なはずなのに、いつの間にか、それは入試に合格する為の知識へと変わり、大学での学びは就職する為の勉強となり、会社で働くのはお金を稼ぐ為の手段となり、生きる為に必要な知識はなくてもお金さえあれば解決できるようになり、子供に勉強させるのも、入試の為、就職の為となり、習い事や塾にお金を使い、大学費用も払い、子供がそれに背き、自分の心の声のままに行動しようものなら、親不孝者と呼ばれるようになる。そして、順風満帆に人生を終え、とうとう死ぬ時が来たら、それらのエゴは全て剥がされる。天国へは、お金やブランドもののバックは持って行けないだけでなく、この世で培ったものすらも持っていけない。天国へ行けるのは、全て剥がされた、たった1つの魂だけなのだ。

 

そう、私は身をもって知ってしまった。

魂とは、どんな三次元の物にも影響されない、純粋ピュアなそれそのものだと。

私はフォーカス21を後にして、徐々に降下していく。

再び、岸壁に聳え立つ白い建物のそばまで来た。建物の中からは、見た目の怖い顔をしたものがこちらを睨んでいた。恐らく地縛霊とか浮遊霊とか言われている、成仏していないものだろう。私はそれと目を合わせないようにして、元の世界に降りてきた。

目を覚ますと、身体もふっと軽くなった。フォーカス21ではしゃぎまわっていた時は、写真の繋ぎ合わせなんかではなく、完全にその世界が出来上がって私の魂はそこにいた。脳が完全に覚醒状態となると、身体は鉛のように重く、指一本と動かせなくなるが、意識はすごくはっきりとする事が分かった。それは、魂が地上から遠くなればなるほどそうなるという事も分かった。

 

そして、魂も無事に自分の体内へ戻り、あ~楽しかったと言いたいが、頭がすごくすご~く疲れている。たった30分、これだけで、まるで勉強を12時間もした時のような、脳の疲労を感じる。

私はAIが磁場を測定して映像化してくれる、SEERを開いて、今の自分を見てみた。

 

そこで出てきた画像は・・・

ひぇぇぇぇぇぇええ~~~~なんだこれ!!??

ひょ、ひょっとして、わ、わたし!!??

怖いよちょっと!!!しかもなんか顔面ひび割れてるし!!!

 

 

10分後にもう1度SEERを開いて自分を映してみた。

ぉぉお。。。ちょっとマシ??

でも、やっぱり顔にヒビいってる。。。

 

つまりだな、魂が傷ついてる??という解釈でいいのかな?

 

だとしたら、いつ傷ついたんだ?

私、飛ぶ前にバリアというか、結界を張るんだよ。前世回帰でもそうだけど、魂だけだと無防備で、すぐに悪いエネルギーとかの影響受けて傷つくから、きちんと結界張らないといけないんだよ。それでもこんななった。なぜ???

 

憑依。。。

 

あ、エヴァンの時だ。

 

私は過去に飛んで、首からエヴァンに憑依したんだった。しかもそれだけじゃなく、黒い影を素手で持ち上げて上昇して、ってのを何度も繰り返した。多分それだ。

 

そうそう、憑依してみて分かったんだけど、憑依する時って、首の後ろからなんだよ。私、今までてっきり頭の上とか、後ろとか、肩からだと思っていた。でも違う。首の後ろのど真ん中。そこに魂が入りやすい穴があるんだよ。穴って言っても目で見える訳じゃなくて、そこに吸い込まれていく感じ。スマホ首とか悪いって言うけど、あれだよ、憑依されやすくなるのもあるで。憑依しようと思ってなくても、首の後ろ見たら、目が離せなくなって吸い込まれていくって感じ。

 

 この1回の離脱でヘトヘトになったのだが、初めてしっかり、そしてガッツリ飛べた。いつもは無意識だったけど、今回はハッキリとした意識の中で、好きなように動き回り、スーパーマンのように何でも出来た。まるでマトリックスの中にいるようだった。

 

もう一度飛びたい。

 

あの快感と、何でも出来る感覚をもう一度味わってみたい。そして新たな世界を思う存分堪能してみたい、探索してみたい…!

そして何よりも、エヴァンスピリットと会いたい!エヴァンがどうなったかも知りたい!

 

私はどれほども休憩せずに、さっそく2回目にチャレンジしてみた。

最初の時のような、白い建物は出てこなかった。私はひとりでに宙に浮いて上昇を始める。そう、感覚は飛行機が離陸する時と全く一緒。ふわんっと浮き上がる時の少し気持ち悪い感覚があるから、離脱が成功したとすぐにわかる。

そしてみるみる私は宙に近づいていく。もうとっくに1万メートルはいっただろう。

フォーカス21に到着したが、最初の時のような三途の川らしき場所も、大きな鍵穴もなかった。そこは、青い空というか宙と雲が真っ二つに分かれ、遠くに大きな柱のようなものが建っていた。六角形のペンデュラムを逆さまにしたような、クリーム色した大きな大理石の柱だった。あそこには何があるのか気になった。

ガイダンスではフォーカス21を探索してくださいと言われて来たと思ったが、ひょっとすると私は21以上の場所に着いてしまったかもしれない。三途の川らしき場所はどこにもなく、代わりにあるのは、大きな積乱雲と、キレイな花畑、ナイアガラの滝にも勝るような巨大な滝。そこに虹がかかっている。こんな黄泉の橋や三途の川なんて聞いた事がない。

恐らく私はフォーカス27という、転生する場所まで来てしまった可能性がある。

それでも私は楽園に辿り着いた嬉しさで、滝の周りをぐるぐる飛び回ったりどこまでも続く青空と美しい雲と虹を堪能したりしてた。赤色の炎のエヴァンスピリットは私がはしゃぎまわるのを静かに見ていた。

私は再びメイちゃんのように、きゃぴきゃぴ飛び回り、エヴァンスピリットの周りをぐるぐる回る。

「ねえエヴァンスピリットおいでよ~!」と言って色んなところを駆け回る。洞穴のようなところに潜っていったり、花畑に寝転がったり。滝の裏側に入ったり出たり。。。

 

気付けば、夜の景色になっていた。

そこにはまた昼間とは違う美しさがあった。

この青紫ががった美しい景色に、私は何を思ったか、赤の炎のエヴァンスピリットの中に入った。

私とエヴァンは1つの紫の炎となった。

でもそれで終わりではなかった。

身体、というか炎がまた何かに変化しようとしていた。

駒のようにスピンが始まり、炎は紫ががった発光した白い物体へ変化した。形は、チェスに出てくるクィーンをもっと尖らせた形にしたようだった。

 

何故こんな事が起こったのか分からない。

これは統合なのか?それとも何なのか?

何だか訳が分からないまま、この身体から光を発し続けた。

それでも気分は物凄く良かった。気持ち良かった。ここが天国でないなら何処なのだ?

ただ気分が最高に良くて、苦しい事も嫌な事も、辛い事もしんどい事も面倒臭い事も何もない。なんなら時間さえもない。季節すらもない。永遠に楽しい瞬間を生き続けられる場所だった。現実世界が嫌になる度に訪れたくなる場所だった。

 

そして私は現実世界に戻る。

フォーカスレベルが下がると、これもまた飛行機の着陸態勢とよく似てるんだ。身体は軽くなっていき、意識は通常の状態に近くなる。あの、飛行機のタイヤが滑走路に付く時の気持ち悪さがそのまんまで、ようやく魂がきちんと体内へ入って押し込まれる。

 

飛んでる最中はあんなに気分がいいのに、戻ってくると一気に脳が疲れるのは何故だろうか?

私はSEERを再び開いてみた。

こ・・・これは、いかん・・・!笑

 

完全に死んでるw 私の魂www

 

もう1枚出た。病院?とにかく療養しなさいと?

 

そんな訳で第一回、私の幽体離脱は終了した。思いもよらぬ収穫だった。

私の離脱は成功したが、エヴァンはどうなったのだろう?何か変化は起きるだろうか?

 

ツインレイ男性の闇堕ちはほぼ100%起こるという。

その闇堕ちの理由は、自分のエゴと戦う為だ。2つの魂を統合させる為に、魂を劇的に変えていかなければならないそうで、その為の辛さは確実にあるのだと言われている。

そして、恐らく本人はなぜこんな状態に陥っているのか分からないであろう。そして、それを理解してくれる人達も周りにはいないだろう。そして、相手のツインレイ女性にも理解をしてもらえなかったら、本当に辛いと言えよう。私もツインレイというのを知ったのはつい年末の事。それまで私は、本当にエヴァンは脳バグかドラッグ中毒かと思っていた。恐らく理解者はゼロだったに違いない。

 

男性の闇堕ち理由は他にもある。

相手のツインレイ女性の事が脳裏から離れなくなるのだそう。ツインレイというのを知らなくとも、男性はツインレイ女性に出会うと、今まで出会ってきた女性とは違うと、真っ先に気付くそう。

女性は寂しがり、恋多き乙女が多いので、1日中男の事を考えるなんて人は割かし多いと思うが、男性はそんなにいないはず。

趣味や仕事、ヤロウどもとつるんでいる方が好きな人が多いし、彼女がいても、結婚のけの字すら考えていない男性は世の中に多い。エヴァンも恐らくその1人だったはずだ。4年付き合っていた彼女がいたにも関わらず、「結婚は考えたりしてるの?」と聞いた時は、「え? あーーー・・・・どうなんだろ・・? わかんない。。。考えた事ないかも。。。」みたいな、アラフォーになっても結婚に関してそんな言い方だった。それもそのはず、「俺様最高」「俺は俺様が一番好き」丸出しだったからな。

そんな風に人生の半分を過ごしてきた時、今までとは違う女性と出会い、特別な感情どころか、取りつかれたようにその人の事を考えてしまう。どんなに他の事に集中しようとも、それができない。これは男性にとって相当痛いらしく、イライラすらするという。そして、何も言わず突然去ってしまうのだと。

 

私はてっきり嫌われているのかと思っていたんだ、最初の頃は。でも、実際ツインレイというのを知って、エヴァンの気持ちに気付いてしまった。なぜ、facebookの上位6人(もしくは9人)の左上をエヴァンはずっとキープできるのか。

 

彼は時間があれば、ひたすら私を閲覧していたという事を。

一時も脳裏から離れず、ひたすら思い続けてこられた事を。

それを必死で隠すように、メッセンジャーの既読時間をごまかし、いつでも仕事をしていて忙しいという素振りを。

それは・・・さぞかし辛いだろうなと思う。ときめく気持ちやドキドキするような、そんな青春や甘い気持ちなんてものじゃないだろう。自分で自分の気持ちをコントロールさえ出来ないくらい取りつかれているのに、人生で培ったエゴが彼自身を否定するんだ、こんな自分はダサいと。

 

私が病院にいる時の画像を送った時もそうだった。まるで心臓発作を起こしたようなエヴァンの映像が入ってきた。

そして年末、私が身体を傷つけられたと知った時も、私がガンかもしれない、という事を伝えた時も。。。

恐らく・・・その時エヴァンは自分の気持ちに気付いたんじゃないだろうか。。。

私を失うのが何よりも怖いと。。。

仮にそうでもなくとも、私達は同じ魂なのだ。片方の魂が傷つくというのは、精神的に耐えられないんだ。それは、魂レベルで感じているからなんだ。

 

エヴァン・・・

 

どうやったらあなたの痛みを取れる・・・?

私は、どうすれば、あなたの闇堕ちを救ってあげられる?

 

ツインレイ男性を救ってあげられるのは、ツインレイ女性だけだと言う。

 

でも、どうすればいいの?

 

私は覚醒したのに、なんだかまだ、私達の統合には、欠けているピースがいくつもあるように思える。。。

 

一体、私達に何が必要だと言うの・・・?

 

続く・・・