こんにちは、ちあきです。
親子関係は強い結びつきがあります。
だからこそ親から離れようとすると「親不幸」とみなされることもあり、そういった圧力から親と仲良くしないといけない、と思い込んでしまいがちです。
しかし、たとえ親との関係であったとしても、”適切”な距離感でなければ、健全な関係をを保つことはできません。
親とほどよく距離を取るために
〇自立し、対等な関係を意識する
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があります。
親と子の関係でも、親が子を一方的に頼り切ったり、逆に子どもの立場から親に何でも要求して許されるわけでもありません。
・これは親が解決すべき課題ではないか
・子である自分が対応する必要があるものなのか
・自分が心からやりたいことなのか
といった観点で、自分と親のそれぞれの領域を考えてみてください。
どちらかが相手の領域に足を踏み入れているなと思ったら、距離をとっていきましょう。
〇親も一人の人間と認める
親も当然ながら完全無敵の完璧な存在ではなく、考えに歪みがあったり、成長しきれていない部分もあります。
そして、親の価値観や意見が絶対的なものではありません。
そのことに気づけると、親に対して適切な期待をもって、接することもできるようになります。
特別な存在ではなく、お互いに対等なのだと思えると、より健全で平等な関係をこれから築くことができると思います。
世間一般の声は気にせず、自分の感情を大切に
2017年に放送された、『カルテット』という連続ドラマのワンシーンをご紹介します。(脚本は坂元裕二さんです)
カルテット第3話
登場人物
真紀さん(演:松たか子さん)、すずめちゃん(演:満島ひかりさん)
すずめちゃんにとって許せない父親が危篤という連絡が、すずめちゃんのもとに届きます。
真紀さんは行き渋るすずめちゃんに病院に行こうと言いますが、すずめちゃんは幼少に父親から受けた扱い、どうしても許せない気持ちがあることを話し始めます。
「食べ終わったら病院行きますね…家族だから行かなきゃダメかなぁ…行かなきゃ…」
というすずめちゃんに対して真紀さんはこう話します。
すずめちゃん。かつ丼食べたら軽井沢に帰ろう。病院に行かなくていいよ!
私たち同じシャンプー使ってるじゃないですか。
家族じゃないけど、あそこはすずめちゃんの居場所だと思うんです。
髪の毛から同じ匂いして、同じお皿使って、同じコップ使って、パンツだってなんだって、シャツだってまとめて一緒に洗濯機に放り込んでいるじゃないですか。
そういうのでも、いいじゃないですか。
泣きながらご飯食べたことある人は、生きていけます。
親子関係における悩みは大小さまざまだと思います。
そして、家族関係については、家族だからこそ、他人からは見えない様々な事情があります。
世間一般からの目は気にせず、自分の感情に正直に向き合い、適切な関係を模索してください。
時に、完全に関係性を断ち切る、ということもあるかもしれません。
ですが、家族以外にも、自分の居場所を作ることはいくらでもできます。
自分が大切にしたい人を大切にしていきましょう。