ネロという馬がいて、この子に当たると厄介だ。

気ままで、言うことを聞かない。

いくら蹴っても動かなかったり、右への指示をしても無視したりする。

上手く速歩が出ても続かずすぐ止まる。

 

3年目の頃、誰も指名しないのでよく当たるようになった。

レッスンにならないので一度頼み込んで他の子に変えてもらったことがある。

 

もちろん私が下手なこともあるのだろうが、他の馬だと普通に上手くいく。

 

嫌がらせのようにまたネロに当たった日。

大きめの円形でのレッスンが終わり、乗ったまま出口に向かう。

円形の柵に出口は一カ所。

二手に分かれ、こちら側と向こう側から交代で出ていくことになっていた。

 

出口まで来たところ、向かいに来ていた馬に

ネロが突然2~3歩駆け寄り後ろ足で立って威嚇した。

 

何の音もしていなかったし、向かいの馬もおとなしく待っていた。

私は鞍についてる持ち手をつかんでいたので落馬は免れた。

なんの前触れもきっかけもなかった。

 

それ以来怖くなった。

落ちるときは足から落ちず、背中や首を痛める可能性が大きい。

 

動物なので、突然何があるか分からない・・ということを思い知らされた。

 

ネロに限らず、専用馬に指先を嚙み切られた方のニュースが先日あった。

信頼して可愛がっていた馬だったでしょうに。

発展した医学で元通りになりますようにと祈る。

 

なので、80鞍程騎乗し初級駈足のレッスン中だったが、足が遠のくようになり退会した。

 

懐かしい。

久しぶりに乗りたくなった。

単発でゆっくり乗せてもらえるところを探してみよう。

 

 

おもち 「ごはん、まだかなぁ」

プーイ 「まだ1時間あるってば」