そして、自前のヘルメット、ベスト、ブーツ、手袋、拍車、ムチなどをそろえ

週一で通い始めた。

 

予約して受付に行くと、その日に乗る馬は決められている。

その子を馬房から出して準備ブースに連れて行き

脚やひずめの汚れを落としブラッシングし、鞍やパッド、馬脚のプロテクターなどを置き場から取って来て装着する。

(冬は寒過ぎ、夏は準備だけで汗だくになる)

 

頭に付ける頭絡・ハミ・手綱の付け方がややこしくて、結局正確には分からずじまい。

なんとなくこんな感じかな?・で毎回済ませた。

基本自分で乗る準備をする。

呼ばれると手綱を引いて馬場まで行き、その日のレッスン。

 

しかし、乗馬クラブは裕福な有閑マダムの社交場?

と、最初の日から感じてしまった。

馬の装備類は全部自前。

鞍なんて高そう・・

プロテクターかわいい!

(置き場の装備類は古くてボロボロだったり汚れてたりする)

馬も気に入った馬を専用にしている(有料)

ロビーで、いつも奥様方が5~6人華やかに笑いあっていた。

皆さん5~70歳台でその存在感はすごかった。

 

なので私に割り振られる馬は、誰も指名しないような言うことを聞かなかったり、反応が鈍かったり

する子に当たる確率は高かった。

 

それでも週1が月3になったり月2になったりで3年程通った。

 

ある時、時間待ちで馬場を眺めていた時、

馬に乗っていたはずの女性が突然消えた。

腹帯の締め方が甘かったらしく鞍が回ったのだ。

怖い・・

腹帯をきっちり締めるには、女の力ではむずかしい。

私は、近くのスタッフの男性にいつも締めてもらった。

救急車の音がしなかったので、大きなけがはなかったのだろう。

良かった。

頭から落ちたら大変だ。

 

そしてある時・・

 

…次回へ

 

 

撮影者 私 (自分の写真はない><)