皆さま 新年あけましておめでとうございます💕
お正月でゆっくりされていると思いますが、、、
楽器を寒い部屋に置きっぱなしにしないように、
ご注意くださいね。
楽器を開けてみたら、弦がキュルン、と
ゆるんでいる、というのは
寒いところに置いてしまって
木が極端に乾燥してしまっているからです。
割れたり、はがれたりする原因になりますので
くれぐれもご注意ください。
楽器は生き物。
人間が寒くて凍えるところは
楽器も凍えています。
私は、お布団や毛布にくるんでいます。
そうすると、ペグが乾燥してキュルンとなることは
ないですよ。
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さて、今年も実現したいことがたっくさん!
行きたいところもたっくさん!
ところで、私は作曲もしていて、
弦楽器の曲をたくさん書いた、
クライスラーみたいな曲(あれの現代風)
が書けたらなぁ
っとめざしているのですが
作曲やっていてよかったな、と
思ったのが他の作曲家の曲弾いたとき
「作曲家目線」で見れるようになったことです。
2月にドビュッシーのソナタを弾く機会がございまして、
ここ最近譜読みを始めました。
弾いてすぐに
「あ、こりゃドビュッシー先生、バイオリンのこと
あんまりわかってないな」
ってわかりました。
理論的に演奏可能ではあるけど、
先生の理想とするファンタジックな
世界を表現するのに、さまざまなアイデアが
満載で、「こうしてほしい!この音と音型で!」
っていうのはひしひしとわかるんですが。
でも、移弦で一弦またぐので時間必要。
すぐいってほしいのはわかるけど、機能的に
限界があるし~。
その東洋型音型と移弦の兼ね合いで、
はっきり音出してほしいんだろうけど、
ここのこの部分の音型だと出ないし~。
スコアに2楽章なんか、ずーっと
16分音符続くところに長ーいスラーつけてある。
↑
すごく、その気持ちわかるんです。。
「フレーズ絶対に切らないでくれ!ずっと
同じ流れをキープしてくれ!」
っていう。
リムスキー・コルサコフの
「管弦楽法」に良い曲とは
「簡単に弾けて、音が出しやすく、
楽器の機能を生かしていること」
とあります。
私も作曲していて一番ぶつかって難しいのが
ここなんです。
バイオリンのことをわかっていて作曲しても
今のところ、テンポが速いのにポジション移動を
入れすぎる音型にしてしまったり、かといって、
ど~うしても「ここからここへはこの音型でないとダメ、
他のではかっこ悪い」っという理想がある。
・・ドビュッシーに関しては、
「あらら、これは・・」と思ったので
どういう経緯で作曲されたのか、
調べてみました。
やっぱり、「ヴァイオリンソナタを作曲するにあたり、
技術的なアドバイスをヴァイオリニストの
ガストン・プーレに相談しながら作曲した」
とある。
ドビュッシーはオーケストラ曲は
色彩豊かな音色が出せるかどうかは別として、
そこまで不自然な現楽器パートじゃ
なかったと思いますが、
楽器がふたつのみ、となると
まったく話が違うようです。
そこで演奏家のお仕事が始まる。
この、バイオリンの機能性と
先生の表現したい世界が大幅にズレているのを
どうすり合わせていくか。
そのための技術です。
これに比べると、バッハ、モーツァルト、
ベートヴェンは当然ですが、
ブラームスなどは
やっぱりバイオリンのこと、よくわかっている
作曲家なんですね。
でも、表現したい世界が
バイオリンの機能性にそこまで
逆らわずとも出来る音楽なのかも
知れませんね。
ちなみに、フランク、フォーレ、ラヴェルのソナタを
勉強したときは、そこまでの機能的な違和感は
なかったです。
名曲といえども様々で、面白いですね。
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さてこちらは、去年のチェコのクリスマスミサコンサートの
一部です。
全編ご興味ある方は
6日までご覧いただけます。
それでは、今年もどうぞよろしくお願いいたします。