大変役に立つバイオリン
テクニックの記事です。
ちょっと頭を使いますので
まず先にプリントアウトしてから、
じっくり読み返すことを
おすすめします。
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(訳注:デタッシェとは、ひとつひとつの
音を弓を返して弾く最も単純な
弾き方のこと。)
「デタッシェ」
レガートを伴ったデタッシェは
基本中の基本で最もよく使われる
奏法である。
だからこそ適切な注意を
払う必要がある。
音と音が断絶せず、
常にスムーズにやわらかく
続くことが理想的である。
長い音でのダウンの際は
腕全体を使い、手首と指の
曲がり具合はわずかに
下方向にゆく。
アップの際は反対に元の
位置に戻る。手はらせん状の
棒を握っている感じがある。
前腕でのやや速いデタッシェも
似たような感じで行う。
速いデタッシェになると弾き方が
変わる。
手首をだけを使い、手をダランと
させその手の重さで弓の木の部分に
圧力をかけて弾く。
例題23
a)腕全体でのダウンのデタッシェは、
手首と指が多少まがり、少し圧力が
かかる。
b)同じことを短めの弓で。
c)手首と前腕が協調して動く動きに移行する
d)速いデタッシェは手首からのみ動く
「デタッシェでだんだんと
弓を多く使う奏法」
デタッシェできれいに音を
つなげるのに効果的な練習法は
大げさに弓の量を増やす
練習である。
増やしてゆくさいに
自動的に弓の速度が
遅くなる。
まず弓の真ん中から始め、
最後は全弓になるように弾く。
その際しっかりと音と音が
つながっていること、
豊かで美しい音が出ることに
注意する。
また、手は完全に
リラックスさせている。
例題24
a)
b)図で表す。
真ん中で弾き始め、だんだん
ゆっくりになると同時に
弓の量が増え、最後は
全弓にまでもってゆく。
同じことを逆も行う。
ゆっくりの全弓から
最後は真ん中辺りで
速く小さい弓になる。
「レガートからデタッシェへの移行」
このパターンは、特に歌うような
場所で出てくることが多いが、
音色的に満足ゆくものにならない
場合がある。
よくあるのはレガートの最後の音に
アタックが入ったり、レガートの
最後の音と次のデタッシェの音の間が
空いてしまったりすることである。
レガートからデタッシェの移行
する際の音色をきれいに
つなげるためには、
レガートの最後の音は、次の
デタッシェの音の一部だと
考えることである。
例題25
デタッシェはニュアンスであるが、
演奏する曲がどのような音色を
必要とされているかによって
その適切な使用方法を
決めることができる。
デタッシェは基本的に二種類ある:
ひとつは、広く、音と音がつながっている(--)
もうひとつのデタッシェは短く、
長さは多少あく。
速いデタッシェはほとんどの場合
ふたつめで弾く。その方が
音がはっきり聞こえ、技術的にも
簡単である。これは、ほとんどの場合
前腕、そして少し手首の助けを借りて
弾く。
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次回は、「フランス風、そして
バッハ演奏のデタッシェ」などに続きます。
スペイン広場で。。