釧路 「福司酒造」

釧路にある老舗の酒蔵『福司酒造』 さんへ行ってきました

創業１９１９年（大正８年）、とても歴史のある酒蔵さんです。

蔵内を見学させてもらいました

醸造タンクが並びます。

発酵が終わって熟成した醪を搾ることを上槽（じょうそう）と言い、
その作業を行う道具を槽（フネ）と呼びますが、こちらはその『木槽』。
今は使用していないそうですが、大切に保管されていました

近年、ほとんどの蔵元さんでは、「サーマルタンク」という、人工的に温度管理ができるタンクでお酒を仕込みますが、
こちらの福司さんは気候を活かした自然の温度管理を行っています

微生物の働きに委ねるお酒造りに温度管理はとても重要ですが、
毎年安定したお酒を造り続けることができる、機械に頼らない技術は素晴らしいです

お話を聞いていて、それこそがテロワールで、本来の『地酒』なのでは・・・と思いました

驚いたのは、その技術力を必要とされる、醸造の一番の責任者である杜氏が地元出身の女性だったこと
でも逆に、女性ならではの感性が活かされているお酒なのかな・・とも思います


お米は北海道産の酒造好適米「吟風」や「彗星」を中心に使用しています。

売店にはお酒がズラリと並んでいました

ところで、釧路には釧路沖の海底に伸びる「太平洋炭鉱」があったのはご存知でしょうか？
その海底の坑道（海面下２２５ｍ）で熟成させたお酒『海底力（そこヂカラ）』

恐らく、「日本で一番深いところで眠ってきたお酒」だと思います。
本数に限りがあるので、なかなか入手が困難だそうです

お話しを聞かせてもらった製造主任の梁瀬さんは東京農大の醸造科学科のご出身で、
その後地元の釧路に戻って、現在『福司』の商品開発や醸造のお仕事をされています

福司酒造の歴史と釧路という街をとても大切にされていて、
そして、想いを込めてお酒造りに取り組まれている方だな・・と思いました

福司の伝統を守りつつ、今後色々とチャレンジしたいとお話しされいたのでとても楽しみです

売店で売っていた福司さんのお酒が入った『地酒ケーキ』を買ってきました
普通のと純米酒のと２種類あったので両方買い笑

梁瀬さんから、「冷やして食べると美味しいですよ」と聞いていたので、冷蔵庫で寝かせておきました
生地のキメがとっても細かくて、ほんのり日本酒の香りが口の中に残って美味しかったです

そして、ハマナスの花から採取した独自の清酒酵母「はまなす花酵母」で醸した純米酒「花華（hanahana）」
桃色の素敵なボトルに入っているのが、女性杜氏さんらしさがある感じで可愛いですね

初めて福司さんにお邪魔させていただきましたが、、色々とお話しをお伺いすることができてとても嬉しかったです




地元北海道のお酒にはやっぱり愛着があるので、これからも応援していきたいです




そして・・・



いつか、冬季限定の「活性清酒」と「しぼりたての生酒」を飲みに釧路に行きたいなぁ・・・