朗読「宮沢賢治が伝えること」 | 阿部ちあきオフィシャルブログ「Cheerful days」Powered by Ameba

朗読「宮沢賢治が伝えること」

先日、世田谷パブリックシアターで公演中の、朗読「宮沢賢治が伝えること」を観てきましたチューリップピンク


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この舞台は、38人の舞台人たちが、毎日3名ずつ組み合わせを変えながら、宮沢賢治の詩や小説を朗読するもの。
昨年の東日本大震災の、鎮魂と復興協力への思いから上演が決まったそうです。

というのも、岩手県花巻に生まれた彼は、生誕2カ月前に「明治三陸地震大津波(1896)」、
そして、亡くなる3カ月前に「昭和三陸地震(1933)」が発生し、
明治と昭和に起きた大きな震災と重なるような人生を過ごしているんです。



なにか、偶然とは言い切れないような不思議な巡り合わせ・・・



普段は、自分の目で文字を追って入っていく彼の言葉の世界ですが、
今回は朗読で読み手の声を通して繋がっていきました。


私が観たのは、小泉今日子さん、風間杜夫さん、星野源さん。
3人とも素敵な俳優さんですが、それぞれの声を通して宮沢賢治の世界に浸ってきました。


言葉は、自分が文字で読むのと、人の声を通して耳で聴くのとでは、また違った、広がる世界がありますね。


そして、「言葉が耳から入ってくる」というのと相まってなのかもしれませんが、
小学生の頃から親しんできた宮沢賢治の詩や小説が、改めてこの年代になって感じる解釈があり、
見解が違う角度になったりもしました。



元々、彼の独特な言葉の世界観が好きでしたが、今回のタイミングを思うと感じるところも深く・・・



今回の朗読劇のように、言葉だけで、相手に何かをイメージしてもらったり、思いを伝えるとき、
その言葉を送り出す話し手は、声、読み、間合い・・・
一つ一つのアクションが、受ける側の印象の大切な要素になっていくのを改めて感じました。


仕事でも、日常でも、これからもっと、言葉を大切にしていきたいな・・・とクローバー



公演は6月3日までなので、タイミングが合えば別の組み合わせでもまた聴きたいなと思っています本



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