限りあることを受け入れて
そこでやれることを
やりきろうとする人の話です
〜 ♪ 〜 ♪ 〜
今度はこれに挑戦したいです♡
なんて言って
ルンルン
高度な曲を声楽レッスンに持ってくる
知らないって無茶してすごい
(自分もかつてはそうだったしなぁ^^;)
随分難しいものを選んだね
どうして?
と聞いてみる
改まった場所で演奏できるのは
卒業まであと9回しかないから
全部違う曲に挑戦したいんです
それで
好きな曲をやってみたいんです
〜 ♪ 〜 ♪ 〜
好きなことをしよう
とはいっても制約がある
お金や時間、環境の制約があって
限りある範囲で
やる と決めている人がいます
私が
複数の人に
同じ時期に
同じ分量で
レッスンをスタートしている中で
制約がある人は
眼差しが
姿勢が
行動が違うのです
一言一句漏らさずに受け取ろうと
まっすぐに
見つめてくる
自分に直接言われているのではない場面ですら
聞き耳を立てている
自分が上手くなりたい
できるようなりたいから
質問も率直でシンプル
そうして
腑に落ちることがあると
体感が変わり
表現が変わる
すぐに変わらないとしても
私の伝えようとする意図を
理解できるようになっている
意図がわかっているので
以前より体得しやすくなってくる
レッスンを始めて10ヶ月
今
Aさんは自分で
成長を実感している
その変化は
レッスンの直接的な内容にとどまらず
生活や人間関係、内面など様々
人は
「好き」なことをやると
自然と夢中になっているということもある
けれども
それができるのは当たり前のことだと思うと
「夢中」の濃度はAさんほどのものでは
ないような気がする
Aさんから感じるのは
3年間 と決めた覚悟が
行動を
態度を決定づけている
ということ
圧力 というのは
一般的にいって
ネガティブにつかわれがちだけれど
Aさんの今の過ごし方は
ぎゅっと凝縮した
3年間が
5年にも6年にも値するような
圧のかかった
濃密な時間とエネルギーを
使っているように思えるのです
例えば3年間
それを
「しか」ととらえるのか
「それだけはある」ととらえるのか
それは
能動的に意味付け直すか
他者と比べて恵まれていないと
受動に甘んじる選択をするのか
大きな分かれ道でもある
今 を選択し続けた先にしか
未来はないのだから
何を憂うより
目の前の選択に夢中になるのが
一番
制約なく
やりたいことに
取り組めるとしたら
それは素敵
そして
条件があることもまた
「夢中」というスパイスをかけやすい
かけがえのない体験になるのだと
Aさんは
私に示してくれる
改めて私の心をふるわせてくれる
嬉しい体験でした
私もまた
自分の有限を捉え直してみたいと思います
あなたは
今
どんな濃密さを生きていますか?
〜〜〜
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