ミッドナイト・イン・パリ(2011)
Midnight in Paris

評価:★★★★★

待望のウディ・アレンの新作。
2012年アカデミー賞作品賞、監督賞などにも
ノミネートされている作品。


予告(英語のみ)




*あらすじ
映画脚本家でありながら行く行くは小説家になりたいと願い、
処女作品を執筆中のギル(オーウェン・ウィルソン)は、
婚約者のアイネスとその両親と共にパリを訪れた。
そしてその街に恋をし、自分の尊敬する芸術家たちが
その街で過ごした頃に想いを馳せる。
パリに移り住みたいと強く願うギルだが、婚約者には強く反対され、
パリ旅行中もスケジュールを全て婚約者によって詰められ、
その憧れの街を中々歩き回れないでいた。
そんな中、彼は夜中にやっと一人で街を歩き回る機会を手に入れる。
しかしそこは知らぬ街。まんまと迷ってしまう事に。
酔いのせいもあり、途方に暮れて街角の階段に腰掛けていると
ある一台のレトロカーが彼の前で止まる。
その中から古めかしい風貌をした人々が彼を誘う。
そうして彼はその車に乗り込み、思わぬ場所へ辿り着くのだった…


*感想
見る以前から、「綺麗な映画」だという評判は聞いていたけど

私の感想まず第一声目も同じく、映像が凄く綺麗。

パリという歴史ある古い街並を残し、ノスタルジックな雰囲気に包まれた

綺麗な街並を舞台にしているという所がずるい気もするけど

ただ単にその街並を映しているわけではなくて

映画全体が綺麗にしっかりノスタルジックな雰囲気に仕上げられていた。

それは撮り方だったり、音楽だったり、編集だったり

全てにこだわりが感じられて、
しっかりこの映画の世界を作り上げていると思う。


そしてこれは映画だけども、なんというか

映画を見ている、というよりは

小説を読んでいるように物語がすすむ。

あまりこの映画に「物語」をいう言葉を使うのは

正しくないと思うのだけど、多分その理由は

普通の映画と違って、起承転結の間に拍が無いというか

ちゃんと起承転結は話としてはあるのだけど、

しっかり台詞やら聞いてないと

一体何が起こっているのか分からない感じ。

というか、何か起こっているのかさえも分からないと思う。

だって一見主人公はいろいろな人達と会って

話をしているだけだから。

ただその人物達が、現実で話すことはありえない人々ばかり。
この映画の主人公じゃなくても、
一人一人が登場するたびにわくわくする…♪
どんな人物達が出てくるのかは、見てのお楽しみ。


*ここから先はちょっとだけネタバレ。




タイムトラベルを題材にした映画は、たくさんある。

ただこの映画にはもっと観客が共感できる要素があると思う。

この映画でも描かれているけど

それぞれの理由を持って過去に憧れを抱く人って結構いると思う。

例えば、私の場合80年代の映画が好きで

その年代の映画館に対して強い憧れがある。

望めば今でも80年代の映画を映画館で観ることは可能だと思う。

でもその時代にはその時代独特の雰囲気というものが絶対にあるはずで。

もちろん、今の時代には80年代の映画を
観た事ある人なんてたくさんいる。

だけどその時代にとってそれは最新であり新鮮なものであったわけで

そこに渦巻く雰囲気は今では絶対に醸し出せない。

そしてその中でその映画を観てみたかった。

そんな願望が私の中にはある。

よくこの映画に出てくる

「生まれてくる時代を間違えた」という台詞、

そういった願望は時に本当にそう思わせる。


だからどのフィールドであれ、

過去に憧れを抱く人にとってこの映画は

多少なりとも共感できる部分があるんじゃないかと思う。


この映画の中の現実と空想/夢(かは最後まで定かではないが)

を描く上で、レイチェル・マクアダムス演じる
主人公の婚約者の存在はすごく重要。

役柄的にはあまりに現実的で情緒が無さ過ぎるかつ
主人公に対して否定的過ぎて

すごく好きになれない役だけど

(鑑賞しながら友人と「I hate her!」と連呼していた。笑)

そんな役柄がいたからこそ、現実と空想の間を上手く

描けたんじゃないかと思う。
自分はタイムスリップして偉大な人物達と
実際に話をしたと信じて疑わないギルと
それを全く信じていない婚約者との会話は
なかなかコミカルで面白い…♪


そしてラストもすごく好き。

安っぽいという人もいるかもしれないけど

それでいいんだと思う。

これが彼の夢の話であるのだとしたら

ラストはあああるべき。


とにかく映像美も音楽も素敵で

(BGMはほとんどのシーンで流れている)

観た後はすごくすごく、今すぐパリへ行きたくなります!笑

そんでもってワインも飲みたくさせる…♪

滅多に自分からお酒とか飲みたくならないのに、

この映画見てる時は珍しく自分からワイン飲んだ。

こういう綺麗な映画見ながらのワインは最高ですなw


そして空想でもいいから私も1920年代のパリへ行きたい。
毎晩夜中にタイムスリップして、
昔のパリで憧れの人物達と会えるなんて
すごく素敵すぎる…♪


因みに何気に大物スターが出ていて
映画好きさんならきっとびっくりしますw

とにかく素敵な夢を見させてくれそうな
そんな素敵な映画でした…*



ウディ・アレンといえば、
そういえばまだ「それでも恋するバルセロナ」を見ていない…。
そっちもまたスペインの芸術の街が舞台なので
期待大。見てみなければ…!


ドラゴン・タトゥーの女(2011)
The Girl with the Dragon Tattoo
評価:★★★★★

ベストセラーをとったスウェーデン発の
大人気推理小説3部作の第1部映画版。
監督は「セブン」や「ファイト・クラブ」などでおなじみの
デイビット・フィンチャー監督。




私が映画館で見たCOOL!な予告




*あらすじ
雑誌「ミレニアム」の発行責任者であるミカエルは
実業家ヴェンネルストレムの不正を報道するも、
証拠不十分により名誉毀損で負けたばかりであった。
そんな彼の元に一本の電話が入る。
電話の相手は大企業元会長ヘンリックの弁護士。
ヘンリックはヴェンネルストレムの不正の証拠と引き換えに、
40年前の少女ハリエット失踪事件の調査を
ミカエルに依頼してきたのであった。

ヘンリックは言う。自分の一族の誰かがハリエットを殺したのだと。
そうしてミカエルは失踪事件の調査を始めるも、
複雑な関係を持ったヘンリックの血縁者を前に調査は難航する。

そこにヘンリックの弁護士の紹介で、
変わり者ハッカーであるリスベットを調査の相方として雇う事に。
彼女は小柄な背中に大きなドラゴンタトゥーを持ち、
顔にピアスと容貌も中身も変わり者であるが
映像記憶能力を持ち、情報収集能力には人一倍長けた人物であった。
そして彼女の協力により、少女失踪事件は同じく40年前に起こった
連続強姦殺人事件と結びつく———。



*感想
前々から噂は聞いていたものの
(周りに欧州人が多いせいが、原作小説を知っている人が多い)
実は最初、私自身はあまり興味が無く
「ミッション・イン・ポッシブル 4」を見に行った際に見た
予告(台詞無し、音楽と映像のみの割と短い予告)
がカッコ良かったために「よし、見に行こう!」と決めたもの。笑
やっぱり予告のインパクトって大事。
因みに見に行く前の予備知識としては

・3部作であるということ
・デイビッド・フィンチャーが監督で主演がダニエル・クレイグということ
・「40年前の少女失踪事件をジャーナリストが調査する」というあらすじ

のみで見に行きました。

なので予告では結構迫力ある感じであったせいもあり、
「アクションもあり?」と思っていたのですが
アクションはそんなにありません。ほんのちょっとだけ?笑
でも映像音響共に迫力はありました。
舞台がスウェーデンというのが何だか
独特な雰囲気を醸し出してミステリアスで良い。
雪国でのミステリーという要素が個人的に
ユアン・マクレガー主演の「ゴースト・ライター」を連想させます。

主人公のミカエルとドラゴンタトゥーの女であるリスベットが出会うまでが
ちょっと長いな~という印象がありましたが、見終わったあとでは
双方の人間性を見るためには確かに必要な時間だったなと思います。

彼らが出会ったあとは
もう今までの流れが嘘のように、
事件の全貌がどんどん暴かれていきます。
そっれはもうすらすら~っと。
リスベットちゃん、手際も容量も良すぎです
個人的にはミカエルよりも魅力的なキャラクターかも。

ミカエルもミカエルで、映画でも描かれている通り
魅力的なキャラクターではありますが。
キャラクターというより魅力的な男性像かな?
それにしても結構セクシーなシーン多いです。私は別に構いませんがw
女優のルーニー・マーラさんは体張って演技しています。素敵。

本筋のストーリー(失踪事件)とは関係無いけど、
リスベットの変態後見人に対する復讐は見てて爽快です。
そして映画の序盤でリスベットは実はヘンリックの依頼で
ミカエルの素性を調査していたのですが
(そうしてヘンリックはミカエルが信頼に足る人物と判断し、依頼をした)
その事を知ったミカエルとリスベットの
ちょっとした会話がまたコミカルで面白い。笑

3部作であるということで
1つの事件が3部作まで引っ張られるのかなぁ
とか心配していましたが、ちゃんと1話完結型でした。
2部も3部もタイトルが違うので
(2部は「火と戯れる女」、3部は「眠れる女と狂卓の騎士」)
リスベットちゃんは今回でお別れ…?と思いきや、
ちゃんとミカエル&リスベットコンビで物語が進んで行くみたいですね。
そんなわけで第2部も楽しみです。


因みに原作発信国のスウェーデンでも数年前に映画化されたそうですが
そっちのオリジナルはまだ見ていません。
でも原作小説やオリジナルを見た友人達にも
このフィンチャー版は好評でした。
監督の感性と作品がすごくマッチしていると思います。

そんなわけで、2012年最初のおすすめ映画でした




そんなわけでピグを作ったのをキッカケに、
すごく久しぶりに(mixiでは日記あるけど)
ブログを始めてみたいと思います。
ブログ書くのとかmixi以外では高校の時以来かも知れない。
うわー。

大学最終学年なもんでどれくらい更新できるかわかりませんが
一応映画を勉強しているので、映画のこと中心に
不定期更新していきたいと思っております

「情報を得て、それをアウトプットすることが大事」
と何処かで聞いたしね

メジャーな映画からマイナーな映画まで
いろいろ紹介していくつもりなので
映画を見る時や選ぶ時の
参考にしてもらえたらなーと思います。