SHAME -シェイム-
原題:Shame


評価:★★★★☆
監督:スティーヴ・マックウィーン
出演:マイケル・ファスベンダー
   キャリー・マリガン 他


最近ハマっているマイケル・ファスベンダー主演という事で
公開当時から気になっていた映画。(いや、公開当時はそこまでハマってなかったけどもw 内容的に気になってた)劇場公開されている間は結局見に行けず、やっとこさ鑑賞しましたん。




*あらすじ

ニューヨークでエリートサラリーマンとして働くブランドン(マイケル・ファスベンダー)は、セックス依存症から抜け出せずにいた。そんなブランドンのもとに、恋愛依存症でリストカット癖のある妹シシー(キャリー・マリガン)が転がり込んでくる。互いに相容れない2人はともに生活することでますます孤独を深めていき、事態は悪い方向へと転がっていく。

映画.comから引用)

*感想(微妙にネタバレ有り)

あらすじを見て頂ければ分かる通り、セックス依存症を題材とした映画。
とは言いつつも、本質というか、その苦悩というか、
これはとても個人的な見解ですが、
(かなり)大雑把に一言で言ってしまえば、
どんな人がどんな事で苦しんでいるのか分からないこの病的な社会を、
具体例で表してくれている気がする。
正直ストーリーとしては語られている部分て本当に少なくて
この映画の大半はストーリーを観客に語っているのではなく
登場人物の心情描写がほとんど。
なのでストーリーそのものに関しては
本当にいろんな解釈があると思うんだけど

(こっからちょっとネタバレです)

他の人たちのレビューで
「兄弟愛」がテーマなのではないか、
主役2人の間での近親相姦があったのではないか、
という事に言及している物を目にしたのだけど、
私的には兄弟愛というより、
お互いがお互いの鏡になっている事で
傷ついているようにも見えたかなぁ。
妹のシシィがブランドンの上司と寝た時に
ブランドンがイライラしていたのは
恋愛感情でイライラしているというよりも
兄として妹のありえない行動にイライラしているというよりも
なんとなくその妹の不器用さというか
そういった方法にすがってしまっている所
そういうのに自分を重ねてイライラしていた気がしました。
ただ確かに、兄弟でお互い依存していた所もある気がする。
ブランドンも嫌がっているそぶりでもやっぱり
最後は妹を失う恐怖に駆られていたからね。
そこは2人の過去、家庭に何か問題があったのかも知れない。
というか見ている限り、2人の家族、もしくは過去に
何かしら問題があるという事は多分間違い無いんだろうなー。

しかし最後まで2人の問題の原因が語られる事は無いし
最後のシーンもこれまたオープンエンドなので
本当に解釈は人それぞれです。うん。

テーマがテーマなだけに、確かに過激なシーンも多いけれども
エロさは感じないというか、映像が青基調のせいか
むしろ終始少し冷たい感がありました。
そのため過激なシーンでも冷静に鑑賞できるし
見終わった後は悲しいというか痛いというか…そんな感情が残ります。

ところで余談ですが
ニューヨークって、数多くのロマンチックな物語が
語られる反面、この映画みたいに「孤独さ」を描くのに
よく使われる舞台だなぁとふと思った。
大都市で数多くの人がはびこる分、その中で
孤独を感じる人も少なくはないんだろうなぁ。
この映画見てて、地下鉄のシーンも多いせいか
Chantal Akermanという人の「News from Home」
というエッセイフィルムを思い出しました。
シェイムとは違って、フィクション映画という訳でもなく
監督個人のエッセイフィルムなので
ちょっと長い感もあるけど、
映像勉強している人なんかがいたら
少し見てみるといいかも知れないです。
ニューヨークのイメージが今までとまた違って見えます。


***

久々にずっとサボっていたレビュー書きましたが、
良い映画見まくってるのでちょっとずつUPできたらなぁと思ってます。
マイケル・ファスベンダー出演作はまだまだ見てない物があるので
ちょっとずつ消化していきたいと思います。
そしてちゃんとそれらの感想書けるようにしないとなw