『糖尿病とウジ虫治療』…価値観について思うこと。 | なな

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よく、危機管理の話などで
“茹で蛙”
のたとえが使われることがあります。

「水に蛙を入れておいてじわじわと熱していくと、蛙は温度変化に気付かずに茹で上がってしまう。」

という話を例に出して、

環境の変化に意識を向けていないと、致命的な状況になると警告するのに使われるようですが、

実際は、蛙は熱くなったらちゃんと自分で逃げ出すそうです。

私は実験したわけではないのでわかりませんが、もし本当に逃げ出すのであれば、蛙に失礼な話ですね。






失礼なたとえと言えば、
価値がない・クズ同然の
という意味で、
「ウジ虫のような」と形容されることがあります。

ウジ虫は、悪い意味で使われる事はありますが、良い意味でたとえられることは、ほとんどありません。

ウジ虫について、詳しく知ろうとする人もあまりいないですね。


私も以前は気持ち悪いと思っていたんですが、
調べてみて意外な事がかいてあり、ちょっとびっくりしました。



蛆 - Wikipedia
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%9B%86

蛆(うじ)、あるいは蛆虫(うじむし)というのは、ハエの幼虫である。一般には、腐肉や汚物などに発生するものを対象としてそう呼んでいる

傷の治療に用いられる場合
戦争時や、傷の手当や治療が不十分で不潔な包帯を放置された場合など、傷口にウジがわく場合がある。 けが人にとってその感触は極めて不快であるとのことだが、ウジが膿や腐敗した部分を食べることで傷口が清潔になり、むしろ傷の状態がよくなったり、患部を含めた周辺部位まで至る切断や切除を免れる場合がある。第1次大戦中、既に傷口にウジが発生した兵士の生存率が突出して高い事には注目が集まっていたと言う。

ウジは、正常な組織や生きている組織を食べることはない上に、殺菌効果のある分泌液を出しながら腐敗した細胞や壊死細胞のみを食べるので、感染症の予防効果がある。また、分泌液は肉芽細胞や毛細血管の再生を促進させる働きもある。

そのため、このことを潰瘍や末期の糖尿病における四肢の壊疽などの治療に積極的に利用する治療法(マゴットセラピー)がある。ただし、もちろんこれは専門医の指導のもと医療用に繁殖させた無菌ウジを使った場合に限る。言うまでもなく、外科治療に関する医学的な知識がないものがウジを用いた治療を試みるべきではない。













『糖尿病とウジ虫治療』 新刊超速レビュー
http://honz.jp/33638

この治療法の歴史にもまた、味わい深いものがある。古来数千年前から、オーストラリア先住民族のアボリジニ族や中米の古代マヤ族などにおいて、傷の治療のためにウジ虫を利用していた痕跡が見つかっている。

近年で注目が集まるのは、1917年の戦場において。二人の負傷兵が大腿部を開放骨折し、腹部などにもかなり深い外傷を負っていた。ところが二人ともなぜか発熱はなく敗血症のような全身の感染症もない。驚いた医師が傷口を覗き込むと、なんと何千匹もの数え切れないウジ虫が、うじゃうじゃと山のように湧いて動き回っていたのだ。

この出来事をきっかけにマゴットセラピーの研究は進展をみせる。だが、そこからの歩みはまさに一進一退だ。1940年代以降、抗生物質の普及によりマゴットセラピーは急速に下火になったかと思えば、数十年の時を経て、抗生物質では治癒できない細菌が見つかり、再び注目が集まり出す。マゴットセラピー確立までの歩みは、まさに再発見の歴史なのである。

たしかにショッキングで、ギョッとするような治療法ではあるだろう。だが、きわめて現代的な慢性病によって引き起こされた疾患を、太古から連綿と受け継がれてきた方法で治療するとは、何とスケール感の大きな話だろうか。そのドラマチックさと、自然のもつ治癒力の高さに驚きを隠せない。






















…ウジ虫は、成長するとハエになります。



「マタイによる福音書12:24」では、

「蠅の王」を意味する「ベルゼブブ」を

「悪霊のかしら」と表現しています。





しかし、このベルゼブブはもともとは、「バアル・ゼブル」と呼ばれる神だったのです。





ベルゼブブ - Wikipedia
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%96%E3%83%96


概説
ベルゼバブ、ベールゼブブとも表記される。新約聖書にもその名がみられる。この名はヘブライ語で「ハエの王」(一説には「糞山の王」[1]、「糞の王」[2])を意味する。

本来はバアル・ゼブル (בַעַל זְבוּל)、すなわち「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味の名で呼ばれていた。これはおそらく嵐と慈雨の神バアルの尊称の一つだったと思われる。 パルミュラの神殿遺跡でも高名なこの神は、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神であった。一説によると、バアルの崇拝者は当時オリエント世界で広く行われていた、豊穣を祈る性的な儀式を行ったとも言われる。

しかし、イスラエル(カナン)の地に入植してきたヘブライ人たちは、こうしたペリシテ人の儀式を嫌ってバアル・ゼブルを邪教神とし、やがてこの異教の最高神を語呂の似たバアル・ゼブブすなわち「ハエの王」と呼んで蔑んだという。これが聖書に記されたために、この名で広く知られるようになった。

ベルゼブブはトルコの豊穣神プリアポスや、スラブの善神ベロボーグとも同一視される[要出典]。





















以前は「神」とされていた存在が、「悪魔」と表現されるようにもなる…。





そして、今はあまり良い印象を持たれていないハエも、

肉から自然に発生する(わく)ように見えることから、昔は霊魂の象徴・崇拝対象にされたこともあったようなのです。


















真・偽

善・悪



これらの判断は、人それぞれが持っている「価値観」によりますが、



価値判断の基準となる「情報」

は、

それを流す人達の「伝えたい事」でもあります。





人間の頭の中で作られる「価値観」は、

実は自分で作ったものではなく、

いろんな人達の意図が入り込んで形作られるものなんだなぁと、



最近はよく、そんな事を感じています。



今後は、この事を常に意識しながら

日々を過ごして行きたいと思っています。











来年は、どんな年になるんでしょうね。







皆様にとって、明日が良き一年の始まりとなりますように。









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