6回目の調停になっても、婚姻費用についてまだもめている
夫、私のそれぞれの源泉徴収票から出した金額は
私からしても高いなと思ってしまう金額で
子供の事を考えたり、正社員になっても私のお給料では3人で余裕もないのだから
高ければ高いほどいいのかもしれないけど
夫の「この金額では払えないとChiiも分かってるはず」と言ったというのを聞いて苦しくなった
前回、「〇〇万円くらいでもいいのか」と少し譲ってきた夫に対して
今回は、もうそれでいいと言う答えを用意していた
私の番になった時、弁護士が「前回先方の言った〇〇円で飲もうと思っていますが」と切り出すと
男性の調停員が険しい顔で
「◇◇さん(夫)は〇〇円でいいと言った記憶はない、とおっしゃいました」と言った
さらに、前回の〇〇円から、何故か一万円下げた額を提示したという。
女性の調停員も「〇〇万円とメモにあるんですが・・・」と言い
弁護士も「こちらもその金額を飲むかどうかで考えてきました」と言った
そして夫の番がもう一度終わり
私が次に調停室に入ると
「Chiiさんがまた一緒に住むことを前向きに検討してくれるなら〇〇万円にすると仰っていました」と言われた
1万円の差が?
また一緒に住むことを前向きに検討するなら?
よくわからない涙が、ぽろぽろ流れてきた
弁護士は「まあ、本当にその1万円差をつけて、帰ってくるなら高く払うぞ、という事ではないと思いますね。
そうやって、『一緒に住んでほしい』『戻ってきてほしい』という事を伝えてるんだと思いますよ」
「だって普通に考えて、1万円で何が違うんだっていう話じゃないですか」と言った。
「このままいくと、裁判を申し立てて、そうなるとこちらの請求額よりずっと高い金額で決定される事もあると
◇◇さんはわかってらっしゃるんでしょうか」と弁護士が調停員に言った
わかっている訳ないだろう。
多少調べているかもしれないけれど
弁護士もいないんだから。
苦しかった。
Chiiがまた一緒に住むことを検討してくれるなら。
◇◇さんは、今日も本当に聞かれた事に最低限答えるだけで
ずっと下を向いてらして。
虫の居所が悪いのかなっていう攻撃的な日もありますけど。
夫の様子も手に取るようにわかる。
「もともと、すごく無口で、言葉で説明するのも得意ではないと思いますけど
あとは、調停員のお二人に聞かれた事に素直に答えるのが癪と言うか
従うのが嫌だみたいな、プライドみたいなものがあるんだと思います」
と言った。
娘と初めて面会をした後「楽しかったですか?」と聞かれ
「はい」で済むものを「そうだと思いたいですね」と答えた夫の様子もよくわかる
長く、一緒にいたから。
長く苦しめられてきたと同時に私が手放せなかったのだと思う
手放し方も分からなかったし、夫を見捨てるような気もした
一緒に住むことを検討出来るなら、こうなってはいないとおわかりにならないんですかね、と女性の調停員が言った
その気はないとお伝えしていいですね?と聞かれ
何度夫にその話しをしたか。と思う
帰りたいのなら帰っている、とも思う
改めてそれを伝えると思うと苦しくて苦しくて
うなづいたけれど、涙を抑えられなくて言葉に出来なかった