「フィッシュマンズ」
メジャービューして30年ということですが
たぶん30年振りくらいのシネウインドで
たぶん、20年振りくらいに映画を見ました。
私はそれほどコアなファンではありませんが
フィッシュマンズの音楽が大好きで
今もふと聞きたくなります。
映画は懐かしい！感じ満載で
当時のいろんな感情も湧いてきましたが
まるで他人の思い出みたいな遠さでした。
音楽は今聞いてもすごくいい。
当時の佐藤さんの映像も
なにかすごく絵になって
きらきらしていました。
ボーカルの佐藤さんが亡くなって
のこされた人たちのインタビューには
今も愛されていることや
個々に傷ついた大きな痛みも滲んでいて
リアルさがありました。
強烈にきらきらしたまま
結晶になってしまったような
佐藤さんの輝きもすてきでしたが
のこされて今生きているひとたちの
重さや強さも感動的でした。
またライブいきたいなぁ。
フィッシュマンズを知ったのは上京したばかりの頃で
自分をものすごく惨めで無様だと思っていたかも。
若かったけど恋人もいないし友達もほとんどいない
地味な生活でしたが
ひとりでふらふらいろんな所へいったり
安全な場所から
都会のきらきらした世界もどろどろした世界も
そっと覗き見ていたような気がします。
そんな中、ふらっと名古屋にひとり旅した時に
たまたま、確かクアトロでライブがあって見ることが出来たのですが
そのライブが、とにかくすばらしかった！
という記憶があります。
サポートのバイオリニストのHONZIさんの印象も強烈でした。
HONZIさんも亡くなられていたなんて…
ものすごく貴重なライブを見ることができました。
映画の中で、佐藤さんが
売れたいけど
下北沢を自由に歩けなくなるほど有名になりたくない
と言っていた、というようなシーンがありましたが
私も当時下北沢が好きで、ひとりでよくふらふらしていて
一度だけ佐藤さんを見かけたことがありました。
佐藤さんが女の子と歩道に座っていて
私はその後ろを通り過ぎたのですが
女の子がぴったりと佐藤さんにもたれかかるように腕を組んでいて
佐藤さんがちょっと周りを気にしながら
照れ臭そうに笑っている横顔が見えて
その全体が映画のワンシーンのように
脳裏に焼き付いています。
映画は約3時間と長く
席も最前列で音もよくてもっと堪能したかったのですが
後半、トイレを我慢しすぎてツラかったのが残念…
終わって急いで立ち去りましたが、お客さんもたくさんで
新潟でも、今もこんなにフィッシュマンズが好きなひとたちがいるんだ！
とうれしくなりました。
映画、いいですね。人生の映画も🌿
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