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八綱弁証について、書き進めています。
「専門的な勉強はしないから、
こういうのは必要ないわー」と思っていても、
虚証や実証という言葉は市販の本でも案外出てきます。
よく出てくる気虚、陰虚などという言葉も、
虚証のひとつ。
なので、虚証の意味がわかっていないと、
言葉を理解するのがなかなか大変なのです。
市販の本を読むときにも役立つと思うので、
ぜひ読み進めてみてください。
虚証と実証
ーー虚証とは?
正気の不足、臓腑機能の衰えで現れる症候群。
つまり、自分の体が弱っているときに起こる証。
血虚証、陰虚証、気虚証、陽虚証の4つがあります。
血虚証:血の不足による、貧血症状です。深い睡眠がとれず、夢を多く見る人もいます。
陰虚証:血虚が進むと、陰虚になります(血は陰に含まれるので)。ほてりなど、熱を持つのが特徴です。
気虚証:気の不足による、疲れなどの症状です。息切れなど、動くと悪化するのが特徴です。
陽虚証:気虚の進行で、陽が不足して起こる冷えの症状。気には体を温める働きがあるためです。
ーー実証とは?
正気がしっかりあるとき、強い邪気が入ってきます。
正気と邪気の激しい戦いになったときに現れる証を、実証といいます。
具体的な証でいうと、
たとえば胃熱証があります。
胃熱証は文字通り、胃に熱を持っている症状で、
胃が痛んだり、食べ過ぎたり、口臭や便秘がひどくなったりします。
原因は、辛いものや脂っこいものを食べ過ぎ、
ストレスが溜まって体内で熱に変わったときなど。
胃腸が弱っているからではなく、
外からの刺激が強かったため、と考えられるので実証ということになりますね。
ただ、ややこしいのは、
瘀血、水湿、痰飲など、実態があるものも実証に含まれるということです。
こういうものは臓腑の機能が失調したときに起こりやすいですが、
実証というみたいです。
ややこし。
陰証と陽証
中医学では、なぜか最後に陰陽に分けたくなるらしいです。笑
このような分け方をしたからといって、治療に繋がるわけではないそうですが…。
個人的には、やめてくれーーという感じでした。苦笑
本当はかなり複雑なんですが、簡単にいうと
陰証:裏証、寒証、虚証
陽証:表証、熱証、実証
という分け方になります。
イメージとしては、
弱いもの、冷たいものは陰証
強いもの、熱いものが陽証、という感じかなーと思います。
うーん、やっぱり違うかな…。
実際にはもっと複雑みたいですが、
まずは基本としてこの分け方で覚えるのがいいみたいです。
ということで、八綱弁証については以上です!
本を読んでてよくわからなーい!
というときの参考になれば嬉しいです。
では!
chika
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