ここで

いきなり漫画の話をします。

別に考察するわけではないのですが

この流れでどうしても書きたくて。


面白いと話題になって

気になっていた

チ。地球の運動について





ざっくりなあらすじは、


神の存在を否定している

と考えられていたため

異端として迫害されていた

地動説

それを証明するために

たくさんの人の命と思いが

紡がれていく

15世紀の物語です。


この漫画では

主人公が変わっていきます。

この第1集表紙の男の子は

最初の主人公なのですが

地動説を支持したため

異端として捕らえられ

拷問前に自死を選びます。


しかし、少年の地動説に対する

熱い情熱と深い愛は

偶然のようで運命的に

次の後継者、また次の後継者へと

想いを繋げ

人を動かしていくのです。


語りどころが盛りだくさんの

この作品ですが、

今回私が語りたいのは

地動説を支持する彼等と敵対する

異端審問官のノヴァクです。



▲ノヴァクです。アニメの声は津田健次郎さん。


主人公が次々と変わっていく中

ノヴァクは全てのストーリーに

関わっていきます。


この物語は

地動説と対峙する

ノヴァクの人生そのものである

と言っても良いくらいです。


ただ、

私たち読者目線から見ると

ノヴァクは主人公達を追い詰めていく

敵役です。


また歴史上、地動説は証明されるので

今となっては

異端でもなんでもない

地動説支持者を捕らえ

残虐な拷問で痛めつけるノヴァクは

まさに悪者です。


でも、ノヴァク自身は

悪い奴じゃないんです。

彼は当時、異端とされた人々を

更生したり排除することで

自分の街を守ろうと

愛する人達が住む街を守ろうと

していただけ。


そうゆう正義のもと

使命感をもって

異端審問官という職務を

全うしていただけなんです。


しかし時は流れ

晩年の年老いたノヴァクに

地動説は異端ではない。

という新たな見解が

突きつけられます。



ノヴァク、目が点。




だって、どうよ⁈

自分の人生をかけて貫いてきた

信念やら正義やら常識やらが

死ぬ間際になって

間違いだったって。


自分の人生って何だったんだろう…

信じたくないし

簡単に受け入れられるものでもない。


もちろんノヴァクも

ひと暴れします。

なんやかんや悶着があった後

死に際にこんな言葉を言うんです。



「私は本当は君(第1集の主人公の少年)に

思ってたことがあるんだ。

しかしそれは

君ら(異端者)には

感じてはいけない感覚だ。

だから、忘れたふりをして生きてきた。



それは

痛みだ。



あの時、君の選択を見て

気の毒に思った。

死を選ぶな。

自分の信念や他人の信仰に

殺されるのは若すぎる。

…そう思った。


あれは、

あれは神から与えられた

最初で最後の機会だったのかもしれない。


でも、その感情を…

面倒くさがって

無視したんだ。


だからやっぱり

私は…悪役なんだ。」




ノヴァクさーーーーん‼︎‼︎涙



そう、自分のモヤっとした

感情や違和感に

向き合うことって

面倒くさいものなんだ。

それが無意識に信じてたものとか

当たり前に思っていたことなら

尚更。


でも、その感情を無視して

頭で「正しいはず‼︎」と疑わず

機械的に選択をしていった先に


ノヴァクのように

人を処刑するまでではなくても

誰かを傷つけたり

誰かの恨みを買っていて

いつのまにか自分が

悪役になることって

往々にしてあるような気がする。


だからこそ

自分がどう感じているのか

どう思っているのかを

自分がわかってあげる

自分が気づいてあげることが

大切なんだと思います。


長くなってしまいましたが

最後に

先日野球殿堂入りを果たした

イチローの言葉を添えて

結びの言葉とさせてもらいます。


「多くの人が

常識だと思っていることを疑い

大事な決断は自らしてきました。

第三者の意見ではなく

感性に基づき、行動してきたことは

(野球史に記録を残した原動力の)

要因の1つだと思います」


イチローさん、

やっぱアンタはすごい人だよ‼︎