我が子はみんな大学に進学した。

彼らの学力はそんなに高くない。入れるところに進学した。

なので、高校生の時は自分が好きな事をしていてほとんど勉強をしていない。

唯一、一人目の子はちょっと上の大学を目指し勉強していたが、それは本人が望んでしていた事なので、私としてはノータッチだった。


私が高校生の頃。30年以上前だがそこそこの進学校に2時間くらいかけて通学していた。

運動が得意でない私には勉強が人に勝てるツールだったし、中学まではそんなに勉強せずとも成績は良かった。

私の両親は工業系の高校を出て働きに出ていて、そこでの苦労を感じていた。大学卒の年下の上司に不満も持ちよく愚痴を言っていた。

なので、口には出さなかったが我が子はできたら大学に行かせたい思いを持っていたようだ。

私もそのつもりだったので、大学への進学を目指して高校を選んだ。


私の行った私立高校は公立を落ちた子が大半を占めていて、ほとんどの子が公立高校の子たちには負けない!と目をギラギラさせていた。

全てが勉強、成績の物差しで測られていて、自分より下の人をバカにし、上の人にはノートも見せず、誰もがライバル!という感じのクラスメイトだった。

宿題が大量に出て、日々こなすのに必死だった。私は通学で時間も体力も使ってしまい、宿題はできずだんだんと溜まっていった。


春過ぎて、ちらほら来ない子が出できた。私が仲良くしてた子も学校に来なくなった。

電話すると、もう競争に疲れた…との事。

がんばって高校受験してやっと入った高校でスタートからまた競争。友達は夏には退学した。


疲れた気持ちは私も同じだった。

片道2時間かけての通学にも体力のない私には堪えた。

その頃、気持ちが折らる事件が起こった。