自分が選んだ進学校になんとか通い続けていたが、そんな時に嫌な疑いをかけられた。


私は入学してすぐのテストでは1年の担任いわく、そこそこの成績だったそうだが、その後のテストはほぼ最下位かベベ2あたりを独走していた。

その中、外部の全国模試が学校で行われた。

外部模試なので、その会社の冊子に成績上位者は名前が載る。冊子に名前が載った人は学校でも表彰される。

だが、その時の模試は英数国のみ表彰で社会、理科の上位者は呼ばれなかった。


この時の日本史の模試で私の名前が冊子に載った。ちょうど得意な時代だった。小学生の頃から興味があり、いろいろ調べて覚えたものがそのままテストに出ていた。

私以外の子は英数国で表彰されているので社会と理科で呼ばれなくてもいいのだろうが。

私はちょっと残念に思った。


でも、日本史の教師はそんな事は知らない。いつも成績下位の私が高得点を取れるはずがないと私にカンニングの疑いをかけた。


他の教師に用事で呼ばれて職員室に入ると

お前!またカンニングしに来たんか!

と日本史の教師に怒鳴られた。

何を言われているのかわからず驚いたが、自分の実力で取った成績をカンニングと思われているとその時にわかった。


悔しかった。そんな事を言われるくらいなら、死んでもいいと思った。

成績でしか自分の価値が見いだせないあの頃の私には、自分の実力がカンニングと思われた事実で心が折られた。


学校に行かなくなった。