太い通りから一本裏に入った住宅の建ち並ぶ中にある『TEA ROOM NANA』さん。
昭和145年から続くレンガ造りの建物の中はカウンターとテーブル席が二つ。
香りのよい美味しい珈琲。
カップは数ある中からその人の雰囲気に合わせてママさんが選んでくれる。
「男性だったらこれね」
「青が好きな人、どっしりした形が好きな人はこれかな」
「派手めの人はこれ 笑」
わたしには淡いブルーを選んでくれた。
好きだな。この色。
先客が帰られたあと、たくさん話をしてくれた。
立ちあがり会計を済ませたあとのこと。
「ちょっともう一度座ってこれ召し上がって帰って」
とスイカを切って出してくれた。
甘い甘いスイカ。
こころがあたたまる。
外観も、そして店内の隅々まで。
大切に守り続けてきた歴史を感じさせてくれる。
ごちそうさまでした。
もっとずっと先まで。
この素敵な店に長くあかりが灯りつづけますように。