高校時代 第11話 サメ釣りとシンガポール上陸〜航海実習 | シェトミタカ通信

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patisserie opened in beppu in 1997


定休日は由布岳周辺を走って
実家に墓参りへ行って来ました





十文字原は吸い殻入れができて吸い殻は幾らかは減りましたが、、このゴミはねぇ、、。





十文字原展望台に来ると、、つい拾ってまうわ

妻からまた怒られる笑




高校時代 第11話 サメ釣りとシンガポール上陸〜航海実習


この話は1984年に高校に入学した40年前の昭和の頃の話しです。私の修業時代の夏休み限定企画です



遠洋航海に出航して1ヶ月

マグロの延縄実習が本格的にはじまりました

大きな針にエサの小魚(アジやサバだったかな)を付け、船の後方へと投げ放ちます。

高速のローラーに巻き出されながら、
餌がついた針と釣り糸や目印の浮と投げ込まれ、、

数十キロの長さの延縄を航行しながら流していきます。






その針に餌の魚を付けて海に放り込む作業を生徒が交代でやります。

数時間後、
仕掛けた延縄を機械のローラーで巻き上げながら、
仕掛けた釣り針にマグロやカジキ、マンボウや鮫などが掛かり上げていくのです!


この巻き上げ作業も、
延縄を投降するにも数時間!!

大分丸に乗船している船員さん達が交代で作業をし、生徒は手伝えるトコを船員さんの指示で手伝います。

2メートル近くあるカジキやマグロが上がる時は圧巻!サメが上がる時は緊張が走ります。荒々しい鮫に指を食いちぎられた漁師がいたとかいないとか…。


上がった魚を計測したり、
運ぶのを手伝ったり、手早く解体したり、、計測したり運んだりするのも生徒の補助仕事です。




マグロの延縄漁は
餌をつけた延縄を投函し、

数時間後に延縄を巻き上げていく、

この作業を一日中繰り返すのです。。


船長や漁労長がレーダーで魚群を探しながら、
数日漁が続く日も有れば、1日、2日と魚群を求めて航行する時も有り、、。

私達実習生は、
まぐろ延縄漁をしたり、
見張り(ワッチ)をしたり、
休憩が1日有ったりなので、


自分が学生(高校生)なのか、、
漁師なのか、、
もう分からない笑

この船に乗ってる瞬間が

今だけなのか永遠に続くのか、、。
周りは360°海だし、季節は南太平洋の常夏。

時間の感覚や季節感も麻痺し、
不思議な感覚でした。



週に何度か食事補助の当番が有り、
コック長から指示されてサラダを盛り付けたり、
調理補助をしたりするのも初めての体験でした。
自分達が獲ったカジキやマグロが食卓に登る日も有りました。

とにかく、
船の上の事を皆で手分けして生活するのが
船員の仕事なんですね。務めですね。


キャプテン(船長)がいて、
一等航海士
二等航海士
三等航海士と続き、

一等機関士
二等機関士
三等機関士、

コック長や
引率の先生(元船長や航海士)
そして私達生徒が
船上で3か月生活する上で皆で協力し
少しでも快適に過ごせるように、、。


衝撃的だったのが
船員さんから教わった〝サメ釣り〟

船上生活も1ヶ月を過ぎると
いろいろなことにも慣れ
暇を持て余す事も出てきました。
やる事は多くても行動範囲は船の中から
一歩も出れない訳ですからね、、。

そんな暇つぶしに
サメ釣りを教えてくれました。

細めのロープの釣り糸に
マグロ延縄用の針と餌をつけ
10メートル程流すと、、

僅か数分で
サメが喰いつきます!

釣ったサメは、、
身はコック長に調理してもらったり、
尾やヒレを干して保存します。
(フカヒレは中華料理の素材として
重宝されるらしい、、。)


出航して2ヶ月が過ぎた頃、
マグロの延縄実習は終わり
シンガポールへ大分丸は入港!


2ヶ月ぶりの上陸は
皆楽しみで仕方ありません。

シンガポールに近づいてくると、
海の色もエメラルドグリーンで
まるで夢の様な光景♪

地元の漁船や大型船が次々に通過。

港に入港する前に船のスピードを落とすと、、

地元の漁船が次々に横付けし、
低速で走ってる大分丸に
シンガポール人が次々飛び乗って来ます!

私達生徒はびっくりし、
身構えようとしてると、、
船員さんとシンガポール人は
気さくに話しはじめました。


🇸🇬『フカヒレ!フカヒレ!』
🇯🇵『OK! how much? 』

🇯🇵船員さんと🇸🇬の価格交渉がはじまり、
決まったら皆が釣って干していたフカヒレを持って、ひらりと自分の船に乗り帰って行きました!


ほんの10分か15分程の出来事で
呆気に取られましたね。

そんなシンガポールでの洗練を受け
私達大分丸はシンガポールの港に
遂に上陸!するのでした、、。