車椅子の樹
いつもの路地からお城に朝のあいさつをすませたら
この樹に、おはよう
母が車椅子になってからは、いつも
この樹のしたからお花見をしていた
大手門からなかは、お人がとてもおおいので‥
母がみていた「お城と桜」
そして
母がみていた「お城と桜と ちいさなふわふわ」
ちっぽーけなボク❤︎
ママとねえねにはおっきくみえる
こんなふうに芝生であそぶボクをみていた
むかしから、あまりあそばないボクだったけど
それでも
ママがいた三歳くらいまでは、いまよりすこしは?
あそんでたかなあ〜ちょびっとはしゃぐていど
この樹のしたにいると
ママに話しかけたくなる
ママ どうしていますか
ちいさや坊やはあれから何年たっても
車椅子のひとをみると、ふと
足がとまる
あの春の日、母のみえないはじめての春
花の小径でみしらぬ車椅子のかたを追いかけた
あのときとかわらない
花のむこうの笑顔
に手をのばしながら
桜のなかを歩いています
この樹ももうすぐ空へと舞いかえってゆく
あとしばらくそばにいてね
毎日毎朝、たくさんたくさん
花のしたを歩いてる
足が棒になっても歩いてる
朝の林檎半個で一万歩をかるくこえる
〜なんて低燃費なんだ(*¨*)
母に花をみせているつもりなのか
花のむこうに母をさがしているのか
毎朝のおはよう
この路地から
ちいさな🐾桜んぽがはじまる
ちいさな🐾桜んぽがはじまる
そして、車椅子の木のまんまえ
あんよのしたに
うっすらピンクの絨毯
朝の光のなか
はらはら𓂃 ˚‧ ⋆❁
はらはら𓂃 ˚‧ ⋆❁
あすは入学式
この道を新入生たちがとおってく
雨降らないといいな
ふとみあげると
藤棚に蕾
葉桜もきらきら
若楓もきらきら
うっすら靄につつまれて
花もお城も町もまだ
ぼんやりお布団のなかにいたいらしい
そんな朝
まだまだ花につつまれたお城の姿
あすの小雨予報にはのこってくれるかなあ
ふたりぐみには、どうしても
日ようまでのこってほしい桜がある
お城からはすこしとおい桜だけれど
三年まえ直前でとつぜん叶わなくなった撮影会
叶えたい
きょねんは土砂降りで断念
ことしは、その桜がおもいがけなく早足
すでに満開‥木金の雨予報‥‥‥祈るだけ
叶わなかったことは叶えるためにあるのです
いまもずっとそのために日々を紡いでる
桜色をおびた夜明け
ここ数日のおくりもの
花をおいかけるうちに四月がはじまってる
この時季の夕空は桜色なんだとか
あいたいなあ
なかなか夕空にあえてない‥
せっかくおしえていただいた、お城と空が桜色に染まる場所にも行けてない‥
早朝二時間せっせと桜んぽをすると
夕方には足がうごかない
ひんやりした風が気をくじく
でも
桜色の夜明けにあえたきがする
❁⋆ฺ。まかろんのお城の桜だより❁⋆ฺ。
2023 no.13
♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝
🐾母からのさいごの最幸のおくりもの🐾









































