た だ い ま | あとりえまかろん まかろんのへや

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ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥



  た だ い ま


愛と善意の王子さま



      2025.9.16 第二回公判日



まかろんは、生涯、愛と善意しかしらない子

  (あの瞬間をのぞいては)


だれにたいしても敵意や悪意など想像もつかない子

やさしくてひとなつこく、だれもをしんじる
あいての善意だけをしんじる

道ゆく「犬」に、理由なく敵意をもって吠えかかられることがあっても
まるきり気にしてなかった
吠えかえすことなどありえない
あいてに怒ることなどまるきり「圏外」
動じなかった

「じぶんにはまるきりかんけいないこと」とおもってるかのように

芯の強さもあったのかもしれないけれど
善意しか、まかろんのなかにはなかった

ほんとうにほんとに愛だけの王子さま

そんな王子を‥‥
  サツガイどころじゃない 
  虐殺惨殺殺戮(とねえねはかんじてる)

あなたの善意への信頼をまもれなかった
ねえねがまもれなかった
あなたの盾になれなかった
あなたのこころをうらぎってしまった
あなたのこころまでもひどく傷つけてしまった

その永遠のおもすぎる十字架
せおいつづける

たとえ、ねえねのいのちがきえても
その十字架は永遠にせおいつづける



 「つぎのこをむかえたら?」

あの日からときおり、ねえねにかけられてきたことば

やさしい、おもいをこめた、こころのことば

そのことばは、きっと、かなりの「勇気」「おもいきり」をともなってのもの、とわかってる


それでも‥わかりながら‥でも

だまりこんでしまう

no という理由のみっつ

どれもつたえにくい

わかってもらいにくい


ふたつめの理由


  そんなこと心底こわい

  確率的に??こわい

  あの事件の再現になりかねない


あの「犬」は、げんきでかわらず、あの道をいつも歩いてる

しょっちゅうすれちがう


また噛み殺されたら?

噛み殺されるかも?

噛み殺されるにちがいない?


ねえねだって、あの日からもなんかいも

あいかわらず口輪もしないままの、あの「犬」に

あの道で吠えかかられた

吠えなくても、あの「犬」はいつもねえねを凝視する

きっとおぼえてる

コロシタコトヲおぼえてる


だからといって

ねえねがあの道をかえることは、生涯ない

かえる理由がない

金輪際ない


まい朝夕、十数年、ふたりで歩いてきた道

かえる理由は、一億%ない

あの日からも手をあわせつづける道

かえる理由は、一万億%ない


だからといって

あの「犬」に「イノチタテ」とおもったこともない

だから、ホケンショにも連絡しなかった

もんだいはそーゆーことじゃない


それでも

だから


あの道は、これからも

ねえねは!あるきつづける

あるいみ‥‥いのちがけ、であっても

たとえ、カミコロサレテモかまわない

あの道をかえることは、ねえねのいのちがきえるまで

けっしてない


なので

そういう理由でも

ねえねは、物理的ないのち、としては

あの道は、ひとりで歩かないといけない


ちいさな家族をむかえることはない




王子のお誕生日ごろ、しきりに

ねえねへのやさしいおもいやりのことば


  まかろんになりたいくらいよ♡

  そんなふうに大事にされたい♡


なんにんか、にいっていただいた

それは、ねえねへの慰め、の精一杯のお気持ち

からでた言葉


その深いやさしさは、こころにしみとおる

そのうえで‥つい‥つい‥じぶんにむけて

こころのなかでつぶやいてしまう


   たとえ?だいじにされても‥

   どんなにだいじにされても‥

   さいご噛みちぎられてコロサレたくなんか

   ゼッタイないはず

   と


言ってくださるお気持ちには、やさしさ、だけがあふれてる

そのやさしさには、ひたすら感謝だけ


そのうえで、ねえねのコッソリのつぶやき

それは、言ってくれたひとたちに返してる言葉じゃない

赦されないじぶんじじんにむかっていってる


ノライヌでだれにも愛されなくても‥痩せこけてボロボロでも‥

ふわふわのベッドなんかなくても‥

ゴミのなかで寝起きしてても‥

かみころされないほうがしあわせ


 どちらがいいですか

 ふわふわベッドで暮らして恐怖のなかで

 かみころされる

 or ゴミの中で寝起きして寿命まっとう


 そんな二択なら

 どちらをえらびますか


そんな二択をじぶんになげかけて

ねえねは、あやまりつづけるだけ

あやまりきれないのに


あなたのあの瞬間の記憶がきえることはありえるのだろうか

そんなことはゆるされるのだろうか 

そんなことはかなう願いかなう祈りなのだろうか


ほんとにほんと、ひねまがりねえね

しあわせだね、そんなやさしすぎることばにさえ、こころをみだしてしまう


とはいえ、かわいそうだったね、そんなことばはだいきらい

それは、ふたりぐみにつかわれてもつかわれなくても

おおむかしから、だいきらいなことば

かわいそう、お気の毒

つかうこともつかわれることも、だいきらいなことば


ひねまがりねえね

やさしくありたい 

あの日、までのように

 


そしてまたあるとき、いわれたことば

クローンつくったら?


そか‥でも‥ね

クローンはまかろんじゃない

家族としてあゆんできた記憶がない

ともにあゆんできた時間がない


いくらそっくりで、たとえ、おなじ性格だとしても

ママのこともねえねとの時間もおぼえてない

クローンはまかろんじゃない

まかろんは複製できるもの、じゃない

家族、だから


この二年とすこし、いつもずっと

あのことばをいつもこころにつぶやきつづける

  死は二度おとずれる
  いちどめは、心臓が鼓動をとめたとき
  二度めは、おぼえてくれているひとが
  だれもいなくなったとき

ねえねの心臓が鼓動をとめても
あなたのことだけはおぼえてる
だから
まかろんはしぬことはない
そうであってほしい

  なによりまもりたかったもの

  なによりもまもりたいもの

  なによりもとりもどしたいもの


いのち、は、おかねでかえません

つかいふるされすぎたことば


皆既月食、ついこのあいだ

だとおもうのに

もうこんなに欠けてる


刻のながれ

は、容赦なく


赦しは、いつかとどくのだろうか


    ♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝

 🐾母からのさいごの最幸のおくりもの🐾