雨音の日
「お外組」のボクはおトイレたいへん
あ、ちがうよ
ボクは「たいへん」とかおもってない
濡れても〜あんよぐちゃぐちゃなっても〜
きにしないタイプ *Ü*
だけど、ねえねがひどくきにするんだよ。。
え?冴えない顔だって
おトイレもんだい、じゃないよ
きょうはねえねのお顔がいつもにまして冴えないんだ
ボクのお顔はねえねのお顔の鏡
なんか美味しいもんでもつくってやるかな
ごちそうのひ、だからね
まかろんコックさんが腕をふるえば
ねえねのお顔に灯りがもどるかな
ひきこもりの一日
とどけてくださったご本の頁をすこし繰った
木彫りくんの作家さまのご著書
「一番すきな人を幸せにしたい」
p.52
そう
なによりいちばんだいすきなあなたを
しあわせにしたい
そうねがって暮らしてきた
そして
ふたり寄り添っていれば
いつも
「今が幸せ」
p.106
だった
なのに
いまは
「何もしてあげられない」
p.92
あなたのしあわせ
とりもどしたいのにとりもどす すべ、がない
もう一冊の
「それでも犬は
あなたといられて
うれしかった」
たしかに
あなたは、あの瞬間までは
ねえねといてうれしかった、はずだし
しあわせ、だったと‥
ねえねにはあるていどの自信がある
もちろん、いやなおもいもさせてきたはずだし
おこらせたこともよくある
けんかもしょっちゅうだった
それでも
あの瞬間までは
あなたは、ねえねといて‥概ねしあわせ
だった
その自信はある
もちろん、ねえねは、あなたといて
こころからしあわせ
海よりもふかく空よりもおおきく
宇宙一しあわせ
だった
だけど
あの瞬間のキョウフは
そんなあなたのしあわせの記憶をすべて
消し去ってしまったにちがいない
あなたは、しあわせの記憶ではなく
キョウフの記憶だけにつつまれて
旅だたされた
ねえねにはそのことをもう
どうすることもできない
しあわせの上書きができない
しあわせの上書きがゆるされない
なにもさせてもらえないなにもできない
「犬とすごす日々は短い
でもその日々は
私たちの中で
ずっと生きつづける」
いまのねえねにできること
あなたをいつもこころのなかでだきしめつづけることだけ
かんぜんにひとりよがりな
じぶんのためだけのこと、しかできない
そんなじぶんは、きえてしまえ‥たえずバトウ
木彫りくんの一冊は
作家さまからお空へ旅だった親友さんへの絵手紙をまとめられたもの
きっと親友さんは、やさしい笑顔で
この絵手紙を読まれたはず
だけど
ねえねの手紙はきっと
あなたに読んではもらえない
しあわせの上書き‥できないのだから
あやまることさえゆるされないのだから
いまのねえねは
かこ、が、しあわせ
しあわせのかこをあたえられたこと
それだけはこころからこころから感謝
雨雲のむこう
「月が側にいる」
p.126
のだろうか
みえない月に
あなたへのことづてをたのんでみたい
せめて、ねえねの手紙をうけとってくれないかと
ありがとうたくさんたくさん×♾️
ごめんなさいたくさんたくさん×♾️
そんな手紙をうけとってはもらえないかと


















