ボクはねえねの王子さま
あの日までもあの日からもこれからもずっと
ボク、ママとのお約束まもりたかったんだ
だから
あの14歳の年‥いっしょうけんめい
ごはんたべてた、のこさないでたべてた
ボク、ご飯そんなにほしくない、たいぷ
それまでは、のこしてばかりだったのに
ねえねのそばにいる
できるだけながくできるだけげんきで
それが、ママとボクとの、あのさいごのお約束
だから、あのお誕生日に、のこさずたべるってきめた
だって、ボクはもうかなり、おじーちゃん
になってきていたから
ねえねがそのことで、そっとこころをいためてるのをしっていたから
しっかりたべて元気でいる努力をするんだよ
そんな声が、ご飯のとき、ボクの耳元にきこえてた
ねえねが、まいにち、空っぽのお皿をみて
とてもとても嬉しそうで
ボクもとっても嬉しかった
あの春の健康診断でも、イタタの関節以外は問題なく
ドクターには「ほめられ」つづけてた
とてもとてもタフでがまんづよいですね
って
関節のオペ、何回もしたボク
おなかもよわい
けど、芯がつよい
いつもずっと診てくださってきたドクター
の、ことば
‥ な の に ね ‥
w h y
でも、だから
これからもまもるよ
ねえねをまもるよ
ねえねは、ボクをまもりなおしたい、というけれど
ボクは、ねえねをまもりつづける
そうきめている
ボクたちはできるだけ、たいせつなひとのそばにいないといけない
‥それが叶わなくなるギリギリまで
それがボクたちが神さまから与えられた、おしごと
dog はんたいから読むと god
ボクはねえねの王子さま
あの日までもあの日からもこれからもずっと
ふたりの暮らし
いったんこぼして食べる、オカシナクセ
でも、14歳のお誕生日までは
こぼされた粒々、その半分以上は放置のまま
なのに、あのお誕生日からは
ちゃんと綺麗にたべてくれてた
たべはじめるまで、ぐずぐずぐずぐず
たべはじめてからも、ねえねがずっと
まんまえにすわってないと
たべるのやめちゃうんだけど
それは、ずっとかわらないんだけど
それでも
綺麗なお皿
げんきでいようとしてくれてる
そばにできるだけいようとしてくれてる
そんなメッセージがつまった、空っぽのお皿
‥ な の に ね ‥
w h y
2023.5.10
♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝
🐾母からのさいごの最幸のおくりもの🐾







