降りそそぐ
花が
花の香が
降ってくる
ちいさな王子は
ご機嫌
そろそろキミたちとも
さよなら‥だね‥
すこおしさびしいけれど
またね
あえて
ほんとにうれしかった
またくるね
きっと笑みのなか
see you
ここは、父ふたり、の場所
早逝された息子さんのための花園
その花園を、丁寧に丁寧に
薔薇いっぽん一本、心をこめて
お世話をされていた、お父さま
両親に連れられて訪れる娘に
ぶっきらぼうに、、でも、やさしく
薔薇を切ってくださった
深い想いを抱かれた‥「父」のすがた
そうして、かたわらで
ヘタなカメラをかまえて、薔薇の写真を撮っていた父
そんな、父ふたりのすがた、が
この場所にはのこってる
往時からはすこしづつ、その姿をかえてゆく、薔薇の園
それでも、ここを訪ねてくれる、みんなが笑ってればよいよ
この薔薇園で、みんな、しあわせに笑っていてね
そんなふうにおっしゃってる‥きがする
娘に薔薇をきってくださったお姿
これからもおぼえています
一本一本、丁寧に丹精込めて、お世話をされていたお姿
これからもおぼえています
ヘタなカメラをせっせとかまえてた父の姿
ずっとおぼえています
刻‥がもしも
かけちがえば
父とふたり、ならんで
ちいさな坊やと薔薇にむかって
カメラをかまえていたのだろうか
それを母が笑ってみていたのだろうか
やさしい夢
いえ‥二ひら寄り添って
刻を紡いでゆく
薔薇色って、なに色かなあ、って
先月つぶやいてみたけれど
あなた色
あなたのおもう幸福の色
ココちゃんママのおばあちゃんの素敵な名言
以前もらったことがある
ほんと‥ね‥
ねえねも薔薇の園をつくりたい
‥王子のため、ふたりのための、薔薇の園
それはかなわないけれど
一瞬ではじけてきえる、シャボン玉
それが、ふたりの薔薇の園
儚くきえてしまっても
こころに咲きつづけてる薔薇の園
なのかもしれません


















































