海辺の杜 | あとりえまかろん まかろんのへや

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ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥



ことしも、初春のこの杜へ



しずかな清々しい空気につつまれた杜



あらたまの年のはじめ

まいねんのおとずれ



五気の杜


杉木立のなかをすすんで



お詣りしましょ


てぶてぶあるから

お手手ちべたくないよ🐾



そう‥まいねん

こちらのお宮さんへも初詣



すこおし遠出だけれど



こちらでもきっと掌をあわせたい



いつものように、お蜜柑をいただいて



あ、こっちはダメだよ

坊やはもう、「お子様」ではないからね^^



早朝は、まだ人すくな


御神火



ゆっくりあたって



おっきな絵馬に願いごと



やっぱりいつも
いつもおなじ



やわらかな冬陽も

やわらかな風も



やさしくボクをつつんでくれる



牛窓の海は「瀬戸内のエーゲ海」と呼ばれるとおり

この場所はいつもおだやかな光のなか



古い檜皮葺の殿社




いつ訪れても
心が清々しくひきしまる

帰りはもちろん



この海に逢う



ある年は、波がきらめき

ある年は、ただ平らかなみなもをみせる




凪ぎの海




しずかなしずかな みなも に

冬日が降りそそいでいた



この場所


もうずっとずうっと
懐かしい場所


こどものころから、お正月

父や母に、「どこへ行きたい?」と尋ねられると

かならず、「海がみたい」‥そう こたえた

そうして、行き先は、いつも

こちらだった


それは、ずっと後になり

母が車椅子になってもおなじ


この場所にふたり「立った」



いまは、坊やとふたり
この場所に立つ


海と空につつまれる場所


 

お宮さんでいただいた、かわいいお蜜柑ふたぁつ

なかよし‥だね



あのお正月、こちらで

涙が止まらないねえねに

神主さんが、ご一緒に手をあわせてくださった


‥この瀬戸内の海のように、おだやかな新年でありますように‥


そんな願いを、祝詞(ノリト)のように、捧げてくださった


あれからいつしか九年



九かいのお正月

こちらへお伺いをかさねてきた


この瀬戸内の海のように

おだやかな新年‥一年‥でありますようにと

ねがいをこめて



この海辺の「お初詣」には
いつも、このコートとお帽子せっと
 あるいは
 ママのスカートでつくってもらった千鳥格子

ちいさなねえねのコートで作った、ボクのコートと帽子
お揃いの、ねえねの帽子

母のイチオシお気に入りの、ちいさなコート

あの年、ねえねがまだ、こどものころ、の冬
いつものように、伏見さんへお初詣の帰り道
河原町で母の一目惚れの一着

あのときのお土産
このコートと、、
ハープを弾くお人形

ちいさなねえねのお初詣のおもいでに
ちいさなあなたとのお初詣のおもいでをかさねてゆく



    ♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝

 🐾母からのさいごの最幸のおくりもの🐾