金色の夜明け
川平の夜明け
南の島の‥
川平の浜辺の‥
川平の朝焼けの
ボクとねえね
そんなふたりを、車椅子のママがみてる
やさしい笑顔
母と娘の南の島じかん
浜辺のオーベルジュ
いつも夜明けごろ
眠ってる母の「いびき!」を耳に
すぐ目のまえの浜辺におりて
夜明けまえのしずかなしずかなじかん
そっと息をしている海をみていた
ぎぃーーぎぃーーー
と、舫っている船たちの寝息をきき
さらさらとした砂を裸足でふんで
まだ、だれもふんでいない、風紋の浜を歩き
珊瑚をひろってみたり
しながら
いつしか金色に明けてゆく空
きょう、に、あいさつをする
そんな夜明けにも、ただいま、をいいたくて
毎夏、ふたりの我が家からこの浜辺へと
夜明け前の車をはしらせてもらってきた
夜明けに ただいま をすると
風がながれていき
一日の息吹がめざめる
そんな川平の浜辺
元気な母と歩いた
きらきらの笑顔とともに歩いた
それは、ふたつめのいのちをもらったお祝いの旅だったから
そして
母が車椅子になってからは
母の、ふたつめのいのちに、手をあわせる
そんな旅だった
車椅子といっしょに
オーベルジュのテラスからみていた、浜辺
母がみえなくなってからは
ちいさなふわふわ王子と歩いてきた
この可愛い足が
ねえねのかたわらを歩いてきてくれた
そんなじかんをとどめた絵
川平の浜辺んぽの王子の絵
数年まえの色鉛筆画
ことしの夏は
その絵をポストカードにしていただいた
そして、南の島のお友達たちのお手元にも‥
ふたりぐみが、ただいま、をいうかわりに
ことしの夏は、ポストカードの王子が
ただいま、を言いに、海をわたった
いつも、描いていただいた絵は
どの作家さまのものも
お友達を描いていただいたものも
すべて
ポストカードにしてもらって
ファイルにもコレクション
たくさんの写真とともに
絵も、そしてこのファイルたちも
切り絵も
まかろんの毛の絵も
ふたりのじかんのかけらたち
すべてすべてすべて
かけがえない たからもの
らいねんこそは
このポストカードとともに
この笑顔とともに
ふたりで
ただいま、を、ちょくせつ言おう
南の島に



















