オマージュをハートのマークへ | あとりえまかろん まかろんのへや

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ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥




いつかの夕空



かつては
赤いハートがいつも夕空に灯っていた



そんなハートが灯らなくなっても


ハートのマークはいつもそこにあった



地元のちいさなデパート
閉店してひさしいけれど
ハートマークはそのまま空に‥
  


おはよう



いってきます






ただいま



そう無意識に空を‥このハートを
日々みあげていた



そんな建物も
2021.4.19 〜解体工事ついにスタート



工事はかなりゆっくりゆっくりペースなのかなあ
そうおもってたけれど



しっかり



着実に



すすんでいき



足場が


すくすくとのびていき






シートのむこうに



どんどん




かくれていった




大通り側のハートマークがみえなくなり



商店街側も



どんどん



壁のむこう


てっぺんの



ハートマークも


ついに隠れた

〜2021.6.5


その日はたまたま
我が家の時間のもうひとつの象徴のような
旧六甲山ホテル‥の子ども椅子
ちいさなねえねが座っていたお椅子を
やさしいお気持ちで譲っていただいてきた日

たいせつな思い出のかたちが
がよみがえった日

その日に


この♡マークにシートがかぶさった

もうひとつのたいせつな思い出のかたちがきえていった



2018年二月末、111年の歴史に幕をおろして以来
ひっそりと扉を閉じたまま、そこにあった建物

ねえねが生まれたときから、日々の暮らしにかかせない場所
母曰く、「我が家の冷蔵庫」
毎日の食材はほとんどこちらから
おネギ一本買い忘れても、走っていった

ハートのマークは、起きてから寝るまで
空のすぐそこ

曽祖母や大叔母とも、この場所はきってもきれないふかいご縁

そんな場所がなくなるなんて、おもってもみなかったけれど
やはり、時はながれゆくもの


あの閉店間際の日々


せっせと通っては


さいごのお買い物


さいごのさいごのお買い物は‥
ちいさな椅子と、ワンコのクッション



さいごの日
まかろんを抱きしめながら‥正面玄関でシャッターがしまるのを見送った



母がいた証
父と母と我が家の証
が、きえてゆく

そんな気がした
それでも


この三年すこし、建物はそのまま

街のまんまんなかに、閉店したままのおっきな建物があることは
街としては望ましくはない
それでも


この建物に、そこにいてほしかった
ハートマークに、空にいてほしかった
それでも


そんな日はくるし
それはしかたないこと
そうでなければならないこと

時はながれてゆく‥のだけれど
母がいなくなってから、その流れが、とても早いきがしている
お城は大規模修繕をおえ
駅はあたらしくなり
駅周辺は、すっかりさまがわり

いま、父や母がもどってきたら
びっくりして、迷子になるのかな













シートをかぶる直前の夕空は
日々、やさしく
あるいは、鮮やかで

♡マークへの花道のようだった



いつか
このシートさえなくなり
空き地になって
あたらしい建物がたつ



ありがとう
たくさんたくさん
たくさん

ありがとう

母にちいさな手をひかれてお買い物してた日々
ついさっきのことのよう



‥Adieu ‥



薔薇‥グランオマージュ‥とともに

「毎週の薔薇」も
これでしばらく、夏はお休み


♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝


ps.
お城がシートをかぶる直前の夜桜で
母は、もうこれでお城にはあえない‥そんなことばをつぶやいた
そしてほんとうに、母は
綺麗になったお城にも、新しくなった駅にもあえなかった
だけど

こんどここに新しくできる建物は
きっと!かならず!
坊やといっしょに!みる
きっと‥かならず‥ね☆



♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝