ふわふわあ〜のなかのボク
この朝は
あれれ?
ボクのバッグに緑のふわふわたちがはいってるよ
茶色のふわふわがはいれないじゃないか
でもよいよ
ボクのバッグ貸してあげる
そう
お庭の星花火をそおっと一輪だけ剪って
緑のふわふわたちといっしょに‥
ちいさな茶色いふわふわさん
そばにいてね
たいせつな三日間のはじまり
おかしなねえねだなあ
ボクはいつもいつだってそばにいるよ

母の蘭
ことしさいごの一輪
母の薊は
花を終えても
なんだかさまになる姿をしている
九年まえのきょうあす
日付けがかわるころ
おもいがけず母は
花火のような星になった
すぐまたね
緊急入院した病室を娘がでるとき
きらきらした眩しい西日のなか
母はそういいながら
手を振ってくれた
鈴をふるような声で‥
それはそれは優しい微笑みとともに‥
それがさいごだなどとおもいもしなかった娘は
いまでも、あの声と笑顔をだきしめている
♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝まかろん&ねえね♡⃝⋆˻˳˯ₑ⋆♡⃝
ps.
あの年‥元気な母のさいごの夏
やさしい思い出
いつものご用をおえたら
ひさしぶりのお香
もうお点前もあやしいかぎりだけれど
七夕香を
空のむこうのひとたちのご馳走は
「におい」らしい
だからお線香を薫くのだとか
なので
においのご馳走‥
ねえねとお揃いの浴衣だよ
ことしもボクのゆかた祭りがないから
せっせと着る機会をみつけなくっちゃね
お道具の包みはどれも
母のお気にいりの着物をほどいたもので作っていただいた
そして
火道具いれだけは
お裁縫ぎらいの母が自ら、縫ってくれた
母の大好きな梅柄のはぎれ
しわしわでごめんね、ママ
あいかわらずアイロン苦手なの
こちらは母のいちばんお気にいりの着物地
白地を淡いピンクに染めて
つぎは黒に染めた
そんなそれぞれのはぎれ
お香‥母が、香り好きな娘にすすめてくれたお稽古
たまたま出逢えた先生は、母の大好きな小説の主人公ゆかりのかた
いちばん好きなお稽古
いちばん好きな時間
母が倒れてからはお伺いもむつかしくなって、そのままだけれど
↑いまは、坊やのお留守番をふやしたくないので
お稽古はやはりむつかしい
それでも
こうして母へ
空のむこうへ
香をくゆらせてみたくなる
匂いのむこう
逢いたいひとに逢えますように
火の鳥になったのか
火の鳥が迎えにきたのか









































