あのね
赤い薔薇と
青い蒼い碧い海‥
からだの奥まで青く染まるような
そんな海の日
そして
けんちん汁と角瓶の日
あなたにいろんなお話をきいてほしいの
あなたと出逢うまえのお話
綺麗な綺麗な海のお話
パパやママのお話
うん、ボクきくよ
川添日記さんの桜にね
一輪の紅い薔薇を
母に‥そして父に
母に‥そして父に
モルディブのソネバギリで、バレンタインの日、ボーイの「アリ」が母へと届けてくれた、真紅の薔薇のこと。。。
あの年のこの日
約束の旅、モルディブへと、車椅子を押して旅だった日
飛行機大嫌いな母にとって、最初でさいごの海外旅
母の車椅子をおしていった、「ソネバギリ」
南十字星が美しかった海辺
そんな場所は、いま
「ギリランカンフシ」に、なっているようです
南十字星が美しかった海辺
そんな場所は、いま
「ギリランカンフシ」に、なっているようです
あのとき、何年もずっと
モルディブへ
いえ、ソネバギリへ
いえ、小島つきの「コテージNo.38」へ
そう決めていた場所
願いつづけていた場所
ふたつめの命をもらった娘と、母とのゆびきり
かならず、モルディブへと
ICUからでてはじめてテレビをつけたら、目にとびこんできたのが、モルディブの浜辺
でも、体調安定しない娘
なかなか旅は難しくて、延び延び
そんな三年後のあの夜
母が倒れてオペ、ありえないアクシデントで、突然不自由になった
歩くこと、どころか、感覚もなくなった
あの翌朝、母がたすかった幸せで、とんでいった娘の耳に
「足がない!」「足はどこ!!」
そこに足はあるのに、感覚がなくなった足を必死で探してる、そんな母の声
そして、すぐあと、ドクターから
「もう二度と脚は動かなくなったということ、病院からお母さまにお伝えしましょうか?」
「こんなこと、10年に一度もないアクシデントなんですが。。」
そんな言葉に、即答
「いえ。私から伝えます。これから母の足になる私から伝えます。」
あの瞬間、即決
かならず、母の足になると
そして、モルディブへも、いっしょに行くと
そうして
ゆびきりの旅にでた
それまでの11か月、旅行社さんのお手数には、ひたすら、頭がさがるしかない
母を我が家に迎える準備や勉強で手一杯の娘に代わり、どんなちいさなことも完璧に積み上げてくださった
砂浜には、車椅子のための板を敷いてもらい
シャワーも移乗も、なにもかも、不自由のないように、突発のアクシデントがないように
万一の場合の、首都マーレのおおきな病院へのドクターヘリも想定手配
出入り口の幅も角度も、なにもかも、予想できる範囲はすべて検討
できるかぎりの医療処置は、娘が懸命にマスター
一年がかりの旅
それなのに、あの朝、まさかの電話
夜明け前、介護タクシーで空港に着こうとする母娘
電話で、セコムさん
「不法侵入ありです!!」
一瞬まよって‥こたえた‥
「泥棒さん、はいっちゃったんなら、いまさらしかたないです‥いまから大切な旅にでます‥あと、よろしくお願いします‥なにがとられててもしかたありません、いまからこれからのこの旅は、かけがえありませんから」
けっして、ひきかえしはしないと
数十分後、連絡
「おっきな蜘蛛でした」
(笑)(笑)
すでに
X線、とおってた
というか、おなかにいれた機械のせいで、X線とおれない母だけど、旅のあちら側へむかってた
かけがえない旅
十二時間のフライトのあと、また、シンガポールで十二時間の待ち時間
あちらでは、おもいっきり冷やすことが歓迎
((((。>﹏<。))))
母も娘も凍えた
だけど、ようやく到着したマーレから、ホテルの島まで、船にのって
真夜中の南十字星のした、あまりにあまりに綺麗な夜空
わーーっ!!南十字星だっ!!
なんて、大喜びの娘のそば、車椅子の母は、ひどく揺れる船で必死
もともと、船も飛行機も大キライ
まだ車椅子にも慣れない
ただ、娘とのゆびきりを果たしてくれた
そうして
真っ白な、目があけられないほど眩しい浜辺
青い蒼い碧い海
キラキラ煌く波に躍る光
かならず、母の足になると
そして、モルディブへも、いっしょに行くと
そうして
ゆびきりの旅にでた
それまでの11か月、旅行社さんのお手数には、ひたすら、頭がさがるしかない
母を我が家に迎える準備や勉強で手一杯の娘に代わり、どんなちいさなことも完璧に積み上げてくださった
砂浜には、車椅子のための板を敷いてもらい
シャワーも移乗も、なにもかも、不自由のないように、突発のアクシデントがないように
万一の場合の、首都マーレのおおきな病院へのドクターヘリも想定手配
出入り口の幅も角度も、なにもかも、予想できる範囲はすべて検討
できるかぎりの医療処置は、娘が懸命にマスター
一年がかりの旅
それなのに、あの朝、まさかの電話
夜明け前、介護タクシーで空港に着こうとする母娘
電話で、セコムさん
「不法侵入ありです!!」
一瞬まよって‥こたえた‥
「泥棒さん、はいっちゃったんなら、いまさらしかたないです‥いまから大切な旅にでます‥あと、よろしくお願いします‥なにがとられててもしかたありません、いまからこれからのこの旅は、かけがえありませんから」
けっして、ひきかえしはしないと
数十分後、連絡
「おっきな蜘蛛でした」
(笑)(笑)
すでに
X線、とおってた
というか、おなかにいれた機械のせいで、X線とおれない母だけど、旅のあちら側へむかってた
かけがえない旅
十二時間のフライトのあと、また、シンガポールで十二時間の待ち時間
あちらでは、おもいっきり冷やすことが歓迎
((((。>﹏<。))))
母も娘も凍えた
だけど、ようやく到着したマーレから、ホテルの島まで、船にのって
真夜中の南十字星のした、あまりにあまりに綺麗な夜空
わーーっ!!南十字星だっ!!
なんて、大喜びの娘のそば、車椅子の母は、ひどく揺れる船で必死
もともと、船も飛行機も大キライ
まだ車椅子にも慣れない
ただ、娘とのゆびきりを果たしてくれた
そうして
真っ白な、目があけられないほど眩しい浜辺
青い蒼い碧い海
キラキラ煌く波に躍る光
そのとき、ぽつりと
母のひとこと
「ママは、あちらへいったら、白いイルカか、真っ白な鳥になるからね」
突然、不条理なカタチで、不自由になって
自分で動けるという自由をなくした母の言葉
あの浜辺で
自由に、おっきな海を泳ぐイルカ
自由に、おっきな空を飛んでいく鳥
になりたいと
いまは、そんな、イルカか鳥になっているのでしょう
空をみあげるたび、海辺に立つたび、そうおもう
そして
モルディブ、いえ、ソネバギリへ
いつか、かならず再訪をと、きめています
でも、いまは
まかろんがいけないところには、ぜったいいきません
昨秋、当時お世話になった旅行社の担当者さんと、数年ぶりにお話ししてて
いつか‥いつか‥
まかろんがあちらへ旅立ってしまうときがきたら
ねえねは、もういちど、あの浜辺に立ちたいので
そのときはよろしくお願いします
とお伝えしました
そしたら、その担当者さんは
「そんな日はぜったい!永遠に!こないほうがいいです!!」
と
ほんと、そう
ぜったい!そんな日は!永遠に!!こないほうがいい!!!
でもね、その日は、かならずくるのですから
いつか、もういちど、あの浜辺に立つのだとおもいます
真っ白な浜辺さん、そのときは、よろしくです
泣き虫ねえねを、よろしくです
その翌年
この日は、父の命日になりました
まかろんが我が家に来てすぐのこと
「ママは、あちらへいったら、白いイルカか、真っ白な鳥になるからね」
突然、不条理なカタチで、不自由になって
自分で動けるという自由をなくした母の言葉
あの浜辺で
自由に、おっきな海を泳ぐイルカ
自由に、おっきな空を飛んでいく鳥
になりたいと
いまは、そんな、イルカか鳥になっているのでしょう
空をみあげるたび、海辺に立つたび、そうおもう
そして
モルディブ、いえ、ソネバギリへ
いつか、かならず再訪をと、きめています
でも、いまは
まかろんがいけないところには、ぜったいいきません
昨秋、当時お世話になった旅行社の担当者さんと、数年ぶりにお話ししてて
いつか‥いつか‥
まかろんがあちらへ旅立ってしまうときがきたら
ねえねは、もういちど、あの浜辺に立ちたいので
そのときはよろしくお願いします
とお伝えしました
そしたら、その担当者さんは
「そんな日はぜったい!永遠に!こないほうがいいです!!」
と
ほんと、そう
ぜったい!そんな日は!永遠に!!こないほうがいい!!!
でもね、その日は、かならずくるのですから
いつか、もういちど、あの浜辺に立つのだとおもいます
真っ白な浜辺さん、そのときは、よろしくです
泣き虫ねえねを、よろしくです
その翌年
この日は、父の命日になりました
まかろんが我が家に来てすぐのこと
ハーシーチョコと‥
お酒のお供はかならずチョコ、そしてチョコはこれしか食べませんでした
お酒のお供はかならずチョコ、そしてチョコはこれしか食べませんでした
父の好物のけんちん汁と‥
あの前日届けて
翌朝旅立っていた父
冷蔵庫にはてつがずのお鍋がそのまま
食べないといけなかったんだよ
お酒と煙草ばかり。。
でも、それは、そばにいなかった娘のせい
あの日
まだ我が家にきたばかりのまかろんが、我が家の緊張した雰囲気のなか
ハウスの隅で、ブルブル背中を震わせてた
ねえねは、そんなまかろんを、ごめんなさいと抱きしめた
まだ我が家にきたばかりのまかろんが、我が家の緊張した雰囲気のなか
ハウスの隅で、ブルブル背中を震わせてた
ねえねは、そんなまかろんを、ごめんなさいと抱きしめた
そんな日
あれから
まかろんのちいさなちいさな背中は、どんどんおっきくなって
いまでは、どんなことがあっても、どーんと
ねえねをささえてくれる
あの旅での
唯一二枚の母の写真
撮られることはキライな母でしたから
お茶目でお洒落で綺麗で可愛い、「若い」母は
娘の自慢の母は
あの一晩で、あのオペの数時間で、いきなり、おばあちゃんになりました
それでも、娘には
お茶目でお洒落で可愛い、大好きな大好きな‥母でした
もっと母の写真を撮ればよかった
そうおもいながら、いまは、まかろんを撮ってばかりのねえねです
きのう‥雪景色
空からの贈り物
空のむこうからの贈り物なのかなあとおもってた
ありがとう

















